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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

できるマネージャになるために考えなければならない3つのこと(#175)

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ミッションを明確にすると、人は動き出す。

先日、ある顧問先で、新規に採用した営業マンを取引先に常駐してもらって、取引を拡大しようと思うのだが、という相談を受けました。

いきなり取引拡大は求めていない、とりあえず行ってもらって仲良くなってもらえればいい、とお願いしようと考えているのだが、どう思うか?とのこと。

「それは、さすがにしんどいでしょう。人間、異動や転職のあとで一番つらいのは、不明確な指示を与えられて放置されること。その方は下手するとすぐに辞めるかもしれませんよ」とお答えしました。

そして、コンサル・パートナーの吉見範一さんに、具体的にはどうしたらいいですかねと水を向けたところ、さすが経験豊富な吉見さん、瞬間的に明快な解答が出てきました。

●ミッションを明確にする

「どういう役割を期待するのか?どういう目的・ねらいがあるのか?具体的な目標は何か?この3つを明確にすれば、人は動きます。言葉を変えると、ミッションを明確にする、ということです」

聞けばあたりまえですが、すいすい言える人はあまりいません。

奇跡の営業所』で、素人営業マンばかりでダントツの日本一の売上を達成しただけのことはあると、改めて思いました。

ミッションを明確にする――私の推測に過ぎませんが、実施できているマネージャは5%ぐらいのように思います。

なぜなら、「役割/目的・ねらい/目標」と口で言うのは簡単だけど、考えるのは面倒だから。しかし、マネージャの仕事は、部下の「役割/目的・ねらい/目標」を考えることではないでしょうか?

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