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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

よほどの注意が必要なこと~私も飲むとやってしまいがちなので、人のことはいえませんが、注意するようにします(#170)

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知識をひけらかしても、誰も誉めてもくれないし、ありがたがってもくれない。せいぜい、認められたいんだなと思われるだけ。

●解説

知識をひけらかすのはよほどの注意が必要だということに気づいていない人が多い、ように思います。

処世術的に言えば、世の中のほとんどのことは知らないふりをしているのが無難ではないでしょうか?

知識をひけらかしていいのは、専門家として知識の披露を求められているときぐらいです。そのときでさえも、マンガ「レモンハート」のマスターぐらいの話術が必要とされます。

嬉々として専門知識を長々と、それも専門用語を散りばめて話す専門家も、素人のうんちくと変わらない。いや、それ以下の評価を受けることがあるので、重々気をつけるべきです。

●もっと言っちゃうと

正直、素人のうんちくはわずらわしい。というのは、本当かどうかは調べなおさないと分からないからです。

以前、ある居酒屋で、店主の奥さんが酒のうんちくを語りたがるので閉口したことがあります。

酒の話だけならともかく、日本史上の事実で私の言うことを否定したりさえする。素直にこちらが間違えたかと思い、調べなおしたら、私の言うほうが正しかった。その奥さんの知識は、酒造元のパンフレットだけだったということも調べていたら同時に判明し、その店には二度といかなくなりました。

それ以来、専門家でない人の話は、聞かないことにしています。

●これとそっくりなこと

これとそっくりなことが一つあります。

それは、営業マンが商品知識を一方的に語ること。

まず売れないのですが、しかし営業電話のほとんどがそのようなスクリプトになっています。

まあ、営業電話の性格上しかたのない面もあるので、本当にその商品はいきなり電話するのがいいのか、考えるのがよいでしょう。

営業電話はともかくとして、店頭に行ってもそんな販売員は多いです。

うんちくを語る人と共通するのは、相手に質問をしないんですね。どういう目的で自分の話を聞きたいのかという根本的な質問。これができていません。

知識でなくて、自説を語る分には面白いので、きらいではありません。

なお、酔った私がうんちくモードに入ってしまったら、耳元で「誠ブログに書いていたことを思い出せ」とそっとささやいてください。

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