独立・起業するために絶対に押さえてほしい3つのこと(#139)
人に尽くさない限り最初の儲けはないが、人に尽くすだけでは儲からない。
●解説
多くの先生方が言われています。
人に役に立つこと、社会に貢献することをしないと事業は大きくならない(それ以前に始まらない)と。
本当のことだと思います。さらに言えば、人に尽くしている実感(=顧客からの喜びの反応)がないと、仕事自体が続きません。
もちろん儲けかたは人それぞれで、人に嫌われながらも儲けている人もいますが、精神的にいろいろな不安を抱えているように見えます。けっして幸せなことではないでしょう。
いっぽうで、世の中には、人の役に立っていればいいんだと、そればかりをしている人がいます。これはこれで不幸に至る道ではないかと思います。
以前このブログでも書きましたが、Win-Winのビジネスが事業拡大の秘訣だとすると、そこには人に尽くす思いやりだけでなく、いろいろな意味での勇気も必要となってきます。
http://blogs.bizmakoto.jp/toppakoh/entry/857.html
これと同じことを本田宗一郎さんは、「人生は信頼とカネの天びん棒」と表現しています。
また、何度がご紹介した『美徳の経営』という本には、リーダー(経営者)の資質は清濁併せ呑む器量だと説明されています。
人に尽くすという思いやりは極めて重要ですが、必要条件でしかないのです。
●裏解説
起業ブームです。私の周りには、独立・起業を考えているという人や、すでにはじめてしまった人がたくさんいます。
夢や大志を持って意気揚々と始める人もいれば、会社にリストラされてしかたなく始める人もいます。
成功するかどうかは、そこに至った理由ではありません。意気揚々と始めて挫折する人もいますし、しかたなく始めたのに成功している人もいます。
いずれにしろ人に尽くしていればなんとかなるという甘い考えでは成功しません。
成功する人は、しっかり考えています。
独立・起業する方は、最低限以下の3つをクリアにすることが求められると思います。
- 誰に・何を・なぜ提供するのかという自分軸
- 集客の方法
- 課金の方法
この3つを人に説明して、納得してもらえるまで練ってから、動き始めましょう。
これらが決まったあとに、事業計画や財務計画、販売計画などを考えていくという順番です。
もちろん上記3つは、やっているうちに変化してきます。
新しいミッションが見つかることも多々ありますし、集客や課金の方法はブラッシュアップされていくでしょう。
しかし、スタート時点でこれらが決まっていないのであれば、勇気を持って行動することはできません。
人に尽くしていればなんとかなるという人の多くは、これら最初に十分に考えておくべきことに対して、単なる思考停止をしているようです。
告白すると、人に尽くしていれば何とかなると思っていたのは、私です。
この甘い考えで2年間どれだけ苦労したことか・・・(涙)。
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