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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

営業もマネジメントも教育もエッセンスは基本的に一緒(#113)

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営業でもマネジメントでも教育でも、要諦はどうやったらワクワクする未来が見せられるか。

●解説

人にモノを買って欲しいなら、それを買ったらどういう人になれるのか?ということを見せる。

理念型の企業がグローバルに好調ですが、人は「いい会社からモノを買ういい自分」を買っているのです。

マネジメントをメンバーに最大限の力を発揮してもらうことだとすれば(他にも仕事はありますが)、組織やプロジェクトに所属していることで、「あなたがどんなに素晴らしい人になれるか」を示すのが一番でしょう。

教育もまったく同じです。勉強することでどういう素晴らしい人間になれるのかを示されてはじめてやる気になります。

上記以外でもたくさんのことで当てはまる真理だと思います。

ただ、できる人は少ない。

未来を示せる営業マンも経営者もマネージャも教育者もごくごくわずかです。

未来を示すためには二つのことを知らないといけないが、そんな教育はほとんどなされていないからです。

1つは、ワクワクする未来の作り方。

当然ながら、示すものがないのでは話にならない。

しかし、こんなことを教えてもらったことはあるでしょうか?多くの人はない。

もう1つは、ワクワクする未来の示し方。

作っただけではダメです。それを効果的に伝えなければいけない。

かなりテクニックが必要です。そのうえ、100%確実な方法はないので、試行錯誤しないといけない。

この試行錯誤というのが曲者でして、試行錯誤そのもののやり方を知っている人が、驚くぐらい少ないのです。

まあ、このおかげでコンサルティングのような仕事が成立するわけですが。

※ コンサルタントが優秀かどうかを見分けるには、試行錯誤の方法論について説明させればいい。しどろもどろになるコンサルは現場経験が少ない頭でっかちですから、避けるべし。

●裏解説

まあ、交渉となるとちょっと違ってくるかもしれません。

Win-Winの交渉というのは、お互いにワクワクする未来を見せ合うということですが、これは現実的には難しい。交渉というのは、すでにこじれている状態から始まるからです。

それでも、Win-Winは目指すべきものではありましょう。そのようなアイデアが出てくれば一気にまとまるからです。

ただ100%そうはならない。口先だけでWin-Winを言うのは、ちょっと子供っぽい。

政治ともなると、国民にワクワクする未来を見せるのが政治家の仕事、そのために着々と実務をこなすのが行政の仕事と思うのですが、今(この部分を書いている時点で)フジテレビで放映中の番組を見ていると、どうもそんなことは諦めているようですね。

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