108といえば煩悩の数~多くの精神的悩みから解放される簡単な方法(#108)
「慢」の欲を捨てると多くの精神的悩みから解放される。
●解説
『考えない練習』を読み終わりました。
正直、簡単なことばかり書いているわけではない。仏門で修行している人が書いているのだから、我々俗人が簡単に真似できることは少ないかもしれません。
しかしながら、こればかりは誰でもできて、しかも効果が高いと思われるものも含まれています。
それは、「慢」の欲を捨てること。
著者の小池龍之介さんは、人間の煩悩は大きく3種類に分けられると言います。
「欲」、「怒り」、「迷い」の3つです。これらから自由になることが解脱であり、そういう意味では、『考えない練習』は解脱や悟りを目指す人の本です。
「慢」は「欲」の煩悩の一つです。
人に認められたい、賞賛されたい、人より偉く見られたい(裏返しとしての人を見下したいも同様)、誉められたい、けなされたくない、仲間に入れて欲しい(裏返しとしての、あいつらの仲間と思われたくないも同様)などが、「慢」の欲だと私は理解しました。
「慢」から自由になるというのは、引きこもりになれ、と言っているのではありません。まったく逆です。
以上のようなことをまったく求めずに、また人の評価をいっさい気にせず、ニュートラルな気持ちで多くの人と交際しなさいということです。
「慢」の欲が満たされないということで、自分の心をいちいち乱されない――こういう状態を自由というのです。
どうすればいいのか?
これは簡単です。
「慢」の欲が満たされないときは、妬みや嫉みや無力感のような気持ちが湧いてくるはずです。
最初は、このような嫌な気持ちが湧いたら、「ああ自分には「慢」の欲がある」と自覚するだけでいい。
即座に自覚できるようになると、次はだんだん先回りして、「慢」の欲が満たされずにいやな気分になるまえにストップする、ということができるようになります。
実際にやってみれば分かりますが、数日でできるようになります。
そうすると、今度は自尊心のようなものができてきて、勝手に「慢」の欲求が満たされるようになります。一目置かれるようになるからです。
こうなったら、次は感謝ということを覚えてください。
感謝には教養が必要なので、むやみに求めてはいけないと言われますが、確かに感謝ができるのはこのレベル(「慢」jの欲が捨てられたレベル)からのようです。
●裏解説
108は煩悩の数であるとともに、硬式野球ボールの縫い目の数でもあります。
野球は煩悩のスポーツ?
ちなみになんでこんなことを知っているかというと、大リーグボール2号を攻略した花形満の解説にあったんだと思います。花形でなかったとしても、大リーグボール2号がらみは間違いありません。
昨日は、一日一言のあて先であるKさんから、今日はガス抜きですとのメールが来たので、じゃあ私は息抜きをさせてもらいますということで休載しました。
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