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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

理不尽なことへの耐性を高めるには(一日一言 #61)

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理不尽なことが平気になるには、それでも味方はいると思えるようになること。

●解説

すぐに怒り出したり、キレたりする人は昔からいましたが、やや特殊な人でした。

それが、最近は普通の人にも見られる現象のように思います。

怒ったり、キレたりするのは、ほとんどの場合が理不尽な目にあわされたと思ったからでしょう。

そういう意味で、理不尽のハードルが年々下がっているように思います。

まずは、世の中は理不尽なことがあたりまえだと思ってください。

どんなにがんばっていても報われない人もいます。

正しいことをしているのに、誤解を受けて干されている人もいます。

良い商品を扱っているのに、隣の粗悪な商品のほうがバカ売れしているなんてことは、それこそ日常茶飯事です。

トーストを床に落とすと、必ずバターを塗った面が下に落ちるのと一緒です。

しかし、そうやって理不尽のハードルを上げても、理不尽なことに対しては腹が立ちます。

理不尽に対して平気になるには、目の前の相手は理不尽な攻撃をしてくるけど、違うところにいけば自分の味方もいるんだと思うことだと思います。

で、またかで恐縮ですが、そのようなセルフイメージを持つためには、自分軸(「誰に」「何を」「なぜ」提供しているか?)が必要なのです。

味方を作るには、普段から伝わるメッセージを周囲にしておく必要があります。自分軸こそがそのメッセージを作ってくれるのです。

●裏解説

かくいう私はといえば、とてもキレやすい人間でした。世間の一人でも自分に理不尽なことをするのなら許せないというタイプでした。

自分軸を見つけ出し、「追記」に書いたことを実践するようになってからは、本当にキレなくなりましたね。

するとビジネスも好転してくるようなのです。キレて得することは何もありません。

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もう一つ、キレなくなったのは、目の前の人をかけがえのない人だと思うくせをつけたからです。

理不尽なことをしてくる人は、だいたいが重要感を人から与えてもらっていない人です。

正義やルールを振りかざすような人もそうです。

なので先回りして、この人だって、生まれてきて、親に育てられ、家族もあって、いろんな経験をしてきて、それは唯一無二のはずだと思う(実際そうなのです)ようになってからは、本当に腹が立たなくなりました。

自分軸を作るのはなかなか難しく時間も必要ですが、こちらはただそう思うだけなので、今すぐにでも始められます。

なお、人に重要と思ってもらうには、まず他人を重要と思うことなので、これを心がけているだけで(本人は望んでいなくても)先生的な立場になった人もいます。

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