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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

いまどきの「沈黙は金」~24人と名刺交換すれば、勝手に仕事が来る方法を編み出した男の物語とは?

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昨日は、ゲートシティ大崎のスターバックスの貸し会議室にて、対談の司会を務めてきました。

対談した二人とは、『24人に1人渡すだけで仕事が取れる絶対受注名刺』という本を来月に上梓する仕事が取れる名刺の専門家福田剛大さんと、我らが333営業塾塾長であり名刺交換の大家でもある吉見範一さん

読者への無料プレゼントということで作成するダウンロード音声の収録でした。

福田さんは、ぼくの自分軸のコンサルを受けたわけではありませんが、彼独自で編み出した「自分軸」で名刺作成コンサルをやっています。

なお、福田さん自身は10枚も名刺交換すれば、1件は注文がもらえるという豪の者です。

24枚というのは、クライアントからデータを集めて平均した数値から、本だけ読んだ人がどうなるかを予想した数値だそうです。

なぜ福田さんは、名刺を配るだけでそんなに注文が取れるのでしょうか?

●本当に人見知りで鬱にまでなった

福田さんは元々デザイン会社に所属するデザイナーでした。

元々人見知りだったのが、回りの人がみんな自分を嫌っていると思い込むようになり、鬱状態に

会社を休みがちになったのですが、ある日同僚が聞いてくれたのだそうです。

「誰が、君を嫌ってるというの?」

「いや、みんなです」と福田さん。

「みんなって具体的に誰よ?」

福田さんは、そこでハタと気づきました。社長がオレを嫌っているわけでもないし、同僚も違うようだ。妻も違うし。

このままではいけないと思った福田さんは、異業種交流会やセミナーに積極的に参加するようになりました。元々人見知りの福田さん。かなりの難行苦行だったそうですが、自分を立ち直らせたい一心で継続。

半年で三千枚の名刺を交換しました。

●自分を語ることをすすめられる

ところが、三千枚の名刺を見ながら、ふと寂しくなりました。

名刺交換をしたのに、誰も仕事をくれるどころか、イベントや飲み会にも誘ってもくれない

なぜなんだろう? 

そのような疑問を持ったときに、福田さんの恩人である営業コンサルタントの木戸一敏さんと出会いました。

木戸さんは言います。

「福田さんは、なんで自分のことを知ってもらおうとしないの?」

福田さんは、一大決心し、名刺に自分の過去の物語を載せることにしました。

人見知りで、疑心暗鬼になり、鬱にまでなった自分の過去を書くのは大変な決心でした。しかし、現状を打破したい福田さんの気持ちが勝りました。

福田さんは、人見知りですから、名刺交換をしてもあまり話ができないでいました。名刺を渡したら、そのまま相手が去っていくことも過去多かったようです。

ところが、名刺に自分の物語を書いてからは、相手がそれを読み耽るようになったのです。

●「なぜ」が分かるだけで

今でも、福田さんの名刺交換のスタイルは変わっていません。

名刺を渡したあとは、ただ沈黙して、相手が自分の名刺を読み終わるのを待つだけ

早いときは、読み終わった相手がいきなり「見積をしてくれませんか?」ということもあるそうです。相手は名刺交換をしているのだから当然初対面

これには、百戦錬磨の営業のプロの吉見さんも驚きを隠せませんでした。

福田さんが、このような常識はずれな受注のしかたをするのは、今の仕事を「なぜ」やっているのかが明確な物語となっているから

人見知りで鬱にまでなった自分を何とか立ち直らせたくて、最終的に行き着いた名刺の作成方法を、自分と同じ人見知りで話が苦手な人のために役立てたい。 

福田さんの想いが名刺からびんびん伝わってきます。それに共感し、感銘する人が、10人に1人ぐらいはいて、福田さんの名刺コンサルと彼がデザインした名刺を注文するのです。

「なぜ」を物語にまで昇華させるとどうなるか、イメージしていただけたでしょうか?

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ゲートシティ大崎に中華街の行列店梅蘭が入っていました。焼そば最高でした!

※リンク先の記事でビール瓶を持っているのが吉見さん。

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