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米国東海岸発、とあるソフトウェア開発者のよもやま話

iPod用の小型マイクを作ってみた

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iPod Touchのヘッドフォンジャックにささっとさせる小型マイクを作ってみました。

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できあがったものがこれです。
モノラルマイクです。こんな感じでヘッドフォンジャックにさせて、ボイスメモやSkypeなどで使えます。Dockコネクタを必要とせず、イヤホンジャックに挿して使うタイプなので、簡単にiPod Touchに付けることができます。(iPhoneやiPadでも使えると思いますが、すでにiPhoneやiPadではマイクが付いてますね)ヘッドフォンはつなげませんが、すっきりとマイクだけつなげたいというときにこのマイクは便利です。


作り方

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材料は、4極のヘッドフォンプラグ(写真手前)と、パナソニックの無指向性マイクカプセルWM-61A(写真中央)の2つ、(あとヒートシュリンクチューブ(熱収縮チューブ)も使っています)だけです。ただし、今回は、4極のヘッドフォンプラグの黒いケースがいまいちだったので、黒いケースは使わずに、3極のヘッドフォンプラグ(写真奥)のステンレスのケースを流用しました。WM-61Aは他のマイクカプセルと比べて高音質として有名で、前回iPod Touch用のバイノーラルマイクを作ったときにDigi-key.comでオンラインオーダーしてたんまり買い込んできたものです。


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これが4極プラグです。iPod Touchで使う4極プラグは、プラグの先端からLeft, Right, Ground, Micの順になっています。そして、Groundの端子は斜めにピンとはねてるピンにつながっています。大きな柱の部分がMicにつながっています。


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まずはマイクカプセルWM-61Aに2本のリード線をハンダ付けします。


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ヒートシュリンクチューブ(熱収縮チューブ)をマイクカプセルにかぶせてマイクカプセルを絶縁します。ヒートシュリンクチューブは100度くらいの熱を与えると写真のように縮まります。熱を与えるには、半田ごてでなでるか、火であぶるかするといいようですが、マイクに直接熱があたらない様にしながらチューブに熱をあてます。


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4極プラグにリード線をハンダ付けして、マイクカプセルと4極プラグをつなぎます。マイクカプセルは極性があるので、逆につながないように注意。


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さらにヒートシュリンクチューブをかぶせてリード線のつなぎ目、ハンダ付けしたところをを絶縁します。


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4極プラグのケースが気に入らなかったので、ステンレスのケースを流用しました。ケースは、MIC端子とつながっているので、iPodからMIC端子の電圧(2.7Vくらい。まあ、さわっても大丈夫ですが)がもろにきますので、万が一金属と接触してショートしないように、ケースに透明なヒートシュリンクチューブをかぶせて、絶縁します。きれいにチューブを収縮させるため、チューブをかぶせたケースをガスコンロであぶります。


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ということでできあがりです。

でも、このタイプのマイクって、amazon.co.jpなんかですでに売ってるんですね。そうは言っても、この自作マイク、ステンレスケースのスリークなデザイン、WM-61Aを使った高音質マイクだというのが売りでしょうか。値段もラクラク$10(or 千円)以下くらいで作れると思います。それにしても自作は楽しいなあ。

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