楽しいフィルムカメラ(2): 二眼レフカメラ、Rolleicord
の続きです。
二眼レフカメラ進化論
「大人の科学マガジン vol.25」の中身を見ていると、ふと目にした記事、「二眼レフカメラ進化論」。二眼レフの代表Rolleiflexの紹介から、戦後日本の二眼レフ大ブームでの、いろんな国産の二眼レフの写真。いやー、かっこいい。もうこれは買うしかないと決心。
そもそも二眼レフカメラって何?
二眼レフカメラはだいたいこんなものです。
- レンズが上下に2つある。(ひとつはビューファインダー用、もうひとつは撮影用)
- ビューファインダーは上から覗く方式。(プリズムで覗くものもあります。)
- 一眼レフみたいにシャッターを切ったときのショックがない、静かなシャッター。
- フィルムは中判、ミディアムフォーマットサイズがメイン。(フィルム1コマが6ch x 6cmあり、一般的な35mmフィルムの3.5倍のサイズ)
Rolleicord
というわけで、しばらくウェブでいろいろ調べて、どれにしようかなーと選んだのが、Rolleicord(ローライコード)でした。ebay.comで300ドルくらいで競り落としました。そのあと、すぐに、ニュージャージー州のクリマーフォトショップ(krimarphoto.com)に送ってCLAしてもらいました。(CLA とはClean, Lube, Adjustをするということで、カメラを調整するということです。)クリマーフォトショップは東海岸で有名なRollei認定の修理屋さんです。(たぶんアメリカでは唯一のRollei認定の修理屋さんではないでしょうか?)
Rolleicordは機械式カメラ
この50年代に作られたRolleicordは機械式のフィルムカメラです。Rolleicordは、Rolleiflexの廉価版として作られました。すべてマニュアル、バッテリー無しで動きます。別途、カメラとは別に露出計が必要です。撮り方は、こんな感じです。
- 中判のフィルム(120フィルム)をRolleicordにセットする。
- フィルムを進める。
- 撮りたいものを見つける。
- 露出計で撮りたいものの絞り値(F値)とシャッタースピードを調べる。
- 調べた絞り値とシャッタースピードをカメラにセットする。
- シャッターをチャージ。(要はシャッターが切れるように、ゼンマイを巻くような感じです)
- フォーカスをあわせる。
- シャッターを切る。
これを全部ひとつひとつやります。シャッターを切るときは、「ちっ」ってとっても小さなかわいい音がします。で、12枚取ったらフィルム1ロールおしまい。なんかゆっくり一枚一枚、丁寧に撮っていく感じです。
手っ取り早い方法:撮ったフィルムは現像してからスキャナーでスキャン
撮ったフィルムはフィルム屋さんやカメラ屋さんに持っていってフィルムを現像してもらえます。早くてその日に、遅くて一週間くらいで現像してもらえます。最近はフィルム対応の安価なフラットベッドスキャナーがあるので、そういったフラットベッドスキャナーで現像したフィルムをスキャンすればデジカメで撮ったのと同じように.jpegなどの画像ファイルになります。その場ですぐ撮った写真を確認できるデジカメとは違って、現像した写真を見るまでゆっくり手作業、まさにスローライフではないでしょうか。
撮れた写真
中版フィルムで撮れた写真は、そのフィルムの大きさゆえ、画質も良いです。さらに、デジカメとは違った、フィルムならではの「らしい」写真が撮れるのが良い感じです。二眼レフでは正方形の真四角な写真が撮れます。フィルムごとに違った写りが楽しめるところも、フィルムカメラならではです。(下手な写真はご愛嬌ということで。笑)
Rolleicord + Kodak Ektar 100
ボストンパブリックガーデン
Rolleicord + Fujifilm Pro 160S
ボストン、ジョンハンコックビルディング
Rolleicord + Kodak Portra 160NC
はつか大根
Rolleicord + Fujifilm Fujichrome Provia 100F
ニューヨーク、自由の女神
というわけで
二眼レフカメラ、おすすめです。二眼レフは、のんびり撮っていく、まさに週末の癒し系なカメラと言えるでしょう。平日の忙しさを忘れるために、週末に二眼レフ、おひとついかがでしょうか?笑