IBM Project Vulcanと今後のクライアントUIテクノロジー(その1)
Lotusphere 2010が終了して1週間ちょっと経ちました。その中で注目のひとつだったのがLotusphere 2010のOpening General Session(OGS:基調講演)でトリとなったProject Vulcanでした。
Project Vulcanでの重要な役割は、Lotusの次世代にむけたコラボレーション製品の青写真/長期的なビジョンを示すことです。
Project Vulcanに関して公開された機能、内容は、主に以下のようなものがあります。
- コラボレーション製品にインテグレートされたエンタープライズむけのソーシャルソフトウェア、ソーシャル分析、ビジネス分析ツールを含む。
- 既存の複数のLotus製品がまるで1つの製品を使っている様にシームレスに統合されている。
- Web標準の技術ベース。(HTML5, JavaScript, Webサービス, REST APIなど)
- Web(モバイル製品、クラウド製品)ベースから、リッチクライアント(デスクトップクライアント)ベースまでサポート。
Lotusphere以降公開された、Project Vulcanに関する情報は以下のようなものがあります:
eWeek - IBM Lotus CTO Demos IBM Project Vulcan
Lotus CTOがeWeek.comに対して行ったProject Vulcanのデモのビデオ
ITMedia - IBM、コラボレーションの未来コンセプト「Project Vulcan」発表
スクリンショット含む
ITMedia - IBM Project Vulcan=Google Wave+Facebook+BI
eWeek.com翻訳記事。Project Vulcanの概要説明。
Lars Rasmussen Interview - "We're Talking to IBM About Project Vulcan"...and Much More
Google Waveを作ったLars Rasmussenのインタビュービデオ。Lars RasmussenがProject Vulcanについてちょこっと(1:50あたりから)述べています。(Project VulcanはコンペティターだけどGoogle Wave, Project Vulcanなどの異なる製品同士で共通のプロトコルは使うべきだなど)
上記のIBM Lotus CTO Demos IBM Project Vulcanのページのビデオでは、リッチクライアントとウェブブラウザ上それぞれで動くVulcanのデモをしています。リッチクライアントとウェブブラウザで、どうやって同じUIを表示しているのか、または、今後IBM Lotusではどのようなテクノロジーを使ってクライアントのUIを作って行くのかなど、次回では、そのあたりをもうちょっと掘り下げてみたいと思います。
<<つづく>>