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「ゴジラ」製作者たちが映画に込めたメッセージ

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アメリカでハリウッド版「ゴジラ」の新作が公開され大ヒットしているそうです。

ハリウッド版「GODZILLA」全米席巻 - ハリウッド直送便 - 芸能コラム : nikkansports.com

ぼくがロサンゼルスに行ってたときは、
まだ公開されてなかったので残念ながら見れなかったですが
日本では7月25日に公開されるとのこと。

先週、NHKアーカイブ「ゴジラからのメッセージ」が放送されたので
録画しておいたものを、見てみました。

2001年に放送された「プロジェクトX ゴジラ誕生
~特撮に賭けた80人の若者たち~」の内容を中心に紹介していました。

1954年(昭和29年)3月に、ビキニ環礁でのアメリカの水爆実験によって
第五福竜丸が「死の灰」を浴びる事件が起こり、
その翌月に東宝の企画会議に「海底2万哩から来た大怪獣」という
企画が出されて通ったそうです。
つまり最初「ゴジラ」は、核兵器の恐ろしさと愚かさを伝えるために
企画されたということです。

それまで、映画ではせいぜい1本で数分しか使われなかった特撮を
20年以上にわたって担当していた円谷英二が、
初めて特撮メインの映画を撮影するということで
素人同然の若者を約80人集めて、
7月までという短期間の準備期間の中で、
怪獣のデザインや名前の決定、東京のミニチュアセットの制作など
たいへんな作業に情熱を持って取り組んだ過程を紹介していました。

7月から撮影を開始し、9月にクライマックスの場面を撮影。
本多猪四郎監督は、「決して荒唐無稽の怪獣映画と云う照れを持たずに
原爆の恐怖に対する憎しみと驚きの目で造って行こう」と
現場で話していたそうです。

同じ年の11月3日に公開され、961万人を動員する大ヒットになり、
その後の「ゴジラ」シリーズにつながっていったわけです。

第1作に主演した宝田明さんも出てきて、
人類に警鐘を発する一つの媒体として
「ゴジラ」があったのではないかという話をしていました。

ハリウッド版ゴジラの新作のギャレス・エドワーズ監督も
自然は人間よりも偉大であり、自然を破壊してはいけないという
メッセージを映画に込めたと語っていました。

ちょうど今日の朝日新聞の朝刊にも、
「ゴジラ」に関する記事が出ていました。

戦争・原発、ゴジラの警告 登場60年、日米でリメーク版公開:朝日新聞デジタル

記事の一部を引用します。

71年の「ゴジラ対ヘドラ」に、社会問題になっていた公害を取り入れたのは、監督の坂野(ばんの)義光さん(83)だ。ヘドロから生まれた怪獣ヘドラは、有害物質をばらまき、人間を溶かす。自然をないがしろにする社会への警告を込めた。

パビリオンの映像制作でかかわった前年の大阪万博で、東京と往復するなか、静岡県・田子の浦港のヘドロ公害を目にした。原因は工場排水だった。人類の進歩をたたえる万博の裏にある現実に衝撃を受けた。

今月8日、ハリウッドであった米国版ゴジラの試写会「ワールドプレミア」に招かれた。原発事故が描かれていた。「人間はコントロールできないものを扱うべきじゃない」と語るギャレス・エドワーズ監督に共感した。

米国版ができる前、自身も東京電力福島第一原発の汚染水から生まれた怪獣の映画を企画書にまとめて、映画会社などに送っていた。「私たちは事故から何を学んだのか。二度と事故を起こさない道は、原発を無くすことだ。ゴジラの警告はいつ人間に届くのか」

「ゴジラ」の第1作のデジタルリマスター版も
6月7日から上映されるそうです。
第1作はテレビでしか見たことがなかったので、
ぜひ見に行ってみようと思います。

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