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触媒のように世の中のいろいろな人やものをつないで変化を起こしていきたいと思っています

片づけは自分史をまとめるいいきっかけになりそう

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今さらですが、ベストセラー「人生がときめく片付けの魔法」が
キンドルの電子書籍になっていたので、購入して読んでみました。

ぼくの部屋はモノが多くてなかなか片づかないのですが、
毎日少しずつではなく、一気に片づける、
「場所別」でなく「モノ別」に片づける、
「あらゆるモノの定位置」を決める、といったノウハウだけでなく、
片づけのためのマインドまで語られているところが面白かったです。

特に、片づけとは「モノを通して自分と対話する作業」であり、
モノを残すか、捨てるかは、
モノを触った瞬間に「ときめき」を感じるかどうかで
判断するというところが興味深かったです。

本から引用します。

私自身、モノを捨てていくなかで、これまで何度も自分の過去と向き合い、顔から火が出るほどの恥ずかしさと後悔を味わってきました。
(中略)
それでも、ここにモノがあるという事実。それは過去に、他人ではなく、ほかならぬ自分自身が選択した結果、そこにモノが存在しているのです。危険なのは、それらを見て見ぬふりをしたり、自分の選択を否定するかのように乱暴に捨ててしまったりすることだと思います。だから私は、モノを無意味にため込むことも、「とにかく何も考えずに捨てる」という考えにも反対。一つひとつのモノに向き合って、そこで出てきた感情を味わって初めて、モノとの関係が消化できると考えています。
(中略)
モノを通して「過去に対する執着」と「未来に対する不安」に向き合うと、今自分にとって本当に大切なモノが見えるようになります。すると、自分の価値観がクリアになり、その後の人生の選択に迷いが少なくなるのです。

これは「モノ」を「思い出」に置き換えると、
そのまま自分史をまとめる意味を表す文章になりますね。

もちろん「思い出」は捨てる必要はありませんが、
自分史をまとめる過程で、過去の「思い出」に一つひとつ向き合って、
そこから出てくる感情を味わうことで、
自分の価値観が明確になっていき、未来のヒントを得ることができます。

また、片づけをして、一つひとつのモノと向き合うときに
思い出されてくることや感情を記録していくと、
いい自分史の素材を集められそうです。
今度片づけをするときに試してみたいと思います。

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