クイズは知的スポーツ
先週テレビ東京で放送された『WILL』という番組の録画を見ました。
通常はアスリートを取り上げているドキュメント番組らしいですが、
この回では、『FNS1億2000万人のクイズ王決定戦』2冠優勝など、
数々のクイズ番組で優勝している永田喜彰さんを中心に、
クイズファンの実態について取り上げていました。
一般視聴者にはかなりマニアックだと思われそうな内容でしたが、
個人的にはとても面白かったです。
クイズというと、単に記憶力がよくて、
たくさん知識があれば勝てるというイメージが強いですが、
それだけではクイズでは勝てません。
とくに早押しクイズの場合は、他の人より先にボタンを押して
回答権を得なければなりません。
番組の中で、クイズ作家としても活躍している日高大介さんが
『クイズ王の「超効率」勉強法』という本の中で書いている
クイズの定義について紹介していました。
クイズは「クイズ」というフィールドで行われる知的なスポーツだと信じている。単に知識や記憶力だけではなく、体力や集中力、メンタリティや駆け引き、さらには運や流れも味方につける能力なども必要な、奥が深くて複雑な体系をもった実に面白い知的スポーツである。
最近は、視聴者参加のクイズ番組が少ないので、
賞品や賞金がもらえて、
多くの人に見てもらえる晴れの舞台がほとんどないですが、
それでも「競技クイズ」と呼ばれる草クイズ大会が
年間60ぐらい開催されているそうです。
「晴れの舞台」としてのクイズ番組が減っているぶん、
純粋に「知的スポーツ」としてクイズを楽しむ人は
増えているといえるのかもしれません。
番組で印象的だったのは、かつてクイズ番組で何度も優勝し、
51歳独身で、クイズに人生をかけてきたような永田さんが、
草クイズ大会に参加して、参加者中約3分の1が通る筆記クイズで
落ちてしまったことです。
それだけ、今のクイズマニアのレベルが上がっているのだなと。
ぼくは社会貢献型クイズサイト「eQuiz」を運営したり
仕事でクイズコンテンツを作成したりもしていますが、
今の実力では現役のクイズマニアには
太刀打ちできないことはよくわかっているので、
とりあえずは仕事や趣味でクイズを楽しんでいこうと思っています。