自分史をまとめて過去のできごとをつなげることで、新しいものを生み出すことができる
しばらく前に「知識」と「経験」の違いについて書いた記事を読みました。
「知識」と「経験」の違いを見事に表現したイラストが物語る、クリエイティブ思考の本質とは? : ライフハッカー[日本版]
ばらばらな「知識」はそれだけでは役に立たず、
知識をつなげて「経験」にすることが重要だということです。
もともとは英文の記事なので、
日本語でいう「知識」と「経験」の意味とは
多少ニュアンスが違うような気がしますが、
つなげることの重要性はその通りだと思います。
ぼくが自分史のセミナーや講座でよく話をしていることですが、
過去は終わったことだから変えられないし、
過去を振り返ってもしょうがない、
大事なのは、未来をつくっていくために
今を生きることだ、というようなことを言う方がよくいます。
確かに、今を生きることは大事ですが、
過去を振り返ってみることも重要です。
なぜなら、今だけに集中していると、
今やっていることの意味やつながりがわからないからです。
自分史をまとめて過去を振り返ってみると、
過去のできごとのつながりがいろいろわかってきて
そこからいろいろなヒントを得たり、
新しいものを生み出したりすることができます。
たとえば、ぼくは中学受験で国立と私立の学校に落ちて、
普通の公立に通うことになり、
そのときはすごい挫折感を感じていましたが、
あとから振り返ってみると、
普通の公立に行ったことで、団地から一軒家に引っ越せたり
生涯の友人と出会えたり、希望の大学に行けたりしたことがわかりました。
今では、あのとき中学受験で落ちて本当によかったと思っています。
失敗や挫折が必ずしも悪いことではないことがよくわかりました。
現在運営している年表創造コミュニティ「Histy」や
社会貢献型クイズサイト「eQuiz」も
過去の経験をつなげたことから生まれたネットサービスです。
ぜひ、メモ書きや年表など、どんな形でもいいので
自分史をまとめて過去を振り返り、
できごとのつながりを見つけてみることをおすすめします。