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自分史は幸福になるためのツールにもなる

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昨日、NHKで放送された「100分de幸福論」のことを書きましたが、
番組の中で、心理学者の鈴木晶さんが、
フロイトの「精神分析入門」について解説していました。

フロイトの功績は、いわゆる「無意識」の発見であり、
フロイトによると、人の心の構造は、
超自我(=良心)、自我(=意識)、
エス(=無意識にある本能的欲動)から成り立っていて、
自我はエスに追いまくられ、超自我に締め上げられ、
現実に突き飛ばされながら、
何とか調和をつくり出そうと奮闘しているとのこと。

自我は弱いものであり、
自我を安定させることによって
幸福感が得られるということです。

自我を安定させるために大切なのが、
自分のことをよく知ることであり、
そのためには自分の無意識を探ることです。
無意識は言葉でできているので、
自分のことをいかに言葉にするかが重要になります。

ぼくは、無意識のことを探って自分のことをよく知るために
一番有効なツールは自分史だと思っています。

自分史をまとめて、自分の過去の経験、体験を文章化して
そのときに感じていたこと、考えていたことなども含めて
客観的に振り返ることで自己認識が深まり、
自分の思考パターンや行動パターン、考えるときのクセなど、
自分のことがよくわかるようになり、
自我が安定して、幸福感が得られるようになるということです。

この番組を見ていて、
自分史は幸福になるためのツールともいえるのだなと
いいヒントをもらえました。

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