世界初の茶道ドキュメンタリー映画「父は家元」
ぼくがロサンゼルスに住んでいたときにお世話になっていた
映画監督のすずきじゅんいちさんがプロデューサーを務める映画
「父は家元」を試写で見てきました。
“世界初の茶道ドキュメンタリー映画”だそうで、
映画の紹介文を引用します。
本作「父は家元」は430年の伝統を受け継ぐ遠州茶道宗家13世家元、小堀宗実の活動に密着取材し、茶道の芸術性とその背景にある日本文化の神髄を浮かび上がらせる映画。さらに家元の次女、優子がナレーションを担当。伝統を受け継ぐ茶道の家族の実像が内側から語られる。
長期間に渡り撮影された四季を背景に、流祖小堀遠州が作った庭園や城を描写し、遠州流を貫く“綺麗さび”の美学が観る者の心を捉える。そして、都心の高層ビルの最上階に作られた茶室に、歌舞伎俳優の坂東三津五郎を迎えて開かれた茶会や全国から千人あまりの門人が集まり開かれる豪華絢爛な大茶会の様子を余すところなく撮影。さらに財界人や文化人、職人たちへのインタビューにより、現代に息づく茶道の精神や、“おもてなし”の心が語られる。
武家茶人、小堀遠州は書画・和歌・作庭・築城など全てに一級の才能を発揮し、日本のレオナルド・ダ・ヴィンチと言われる。
ぼくは茶道のことはよく知りませんが、
茶道の世界がわかりやすく描かれていて、
興味深く観ることができました。
日本文化や伝統のあり方について考えてみるのにも
かなり参考になりそうな内容でした。
冒頭で、オラクル青山センターの最上階に作られた茶室に
坂東三津五郎さんを招いて茶会を開くシーンがありましたが、
日本オラクルの本社ビルの中に、
このような茶室や日本庭園があるとは知りませんでした。
オラクルのCEOの方が、海外から日本へ仕事に来るお客様は、
普通は忙しくてなかなか日本文化を経験する機会がとれないけど、
そういう方々を、この茶室でおもてなしすると、
とても喜ばれるという話をされていましたが、
こういうのはいいですね。
「父は家元」は、1月25日からテアトル新宿、シネ・リーブル梅田を皮切りに
全国で順次ロードショーするそうです。
2020年の東京五輪に向けて、“おもてなしの心”を再認識するためにも
ぜひ観てみることをおすすめします。