回り道から生まれた鉄拳さんのお笑いスタイル
9月9日のNHK「スタジオパークからこんにちは」に
「あまちゃん」のアニメーションを担当している
お笑いアーティストの鉄拳さんが出るというので、
録画して見てみました。
鉄拳さんのことは、以前パラパラマンガのYouTube動画
「振り子」が話題になったときに知ったのですが、
普段ほとんどお笑い番組を見ないので、
実際にテレビでその姿を見たのは今回が初めてです。
「あまちゃん」で使われているアニメの製作裏話や
「こんなあまちゃんはイヤだ!」のネタも面白かったですが、
個人的には「波瀾万丈鉄拳物語」が興味深かったです。
鉄拳さんは漫画家を目指していて、
16歳のときに「ちばてつや賞」をとりながら、
その後芽が出ず。
プロレスラーになりたくてオーディションを受け、
受かったと思ったらレスラーではなくて
レフェリーとしての採用だったので、
辞めてしまいます。
有名になりたいと思って俳優の養成所に入り、
練習していたら周りに笑われるので、
なぜかと思ったら、滑舌が悪かったからだとわかって、
そこも辞めたそうです。
それで、たまたまお笑いがブームになったので、
今度はお笑いをやってみようと
「こんな○○は××だ」というネタをやったら
ブレークしたとのこと。
面白いと思ったのは、
いろいろ回り道をしてきたように見えて、
それまでの経験が、すべて今のお笑いのスタイルに
つながっていたということです。
プロレスラーになりたかった経験から、
いかつい格好で滑舌が悪かったら面白いだろうと考えて。
今の覆面プロレスラーのような格好をしたそうです。
それで、前に漫画家を目指していたので、
ネタを漫画でやったら面白いだろうと、
今の鉄拳のスタイルができたとのこと。
だから、それらの回り道があったからこそ今があるから、
回り道をしてきたことは
今考えたら重要だったと言ってました。
ぼくは、自分史の講座で、自分史をまとめる意味の一つとして、
当時は失敗や挫折だと思っていたことも、
あらためて現在から振り返ってみると、
そのことを乗り越えたからこそ自分が成長できていたり、
その後のいいことにつながっていたりすることがわかるし、
だからこそ、今までやってきたことには
みんな意味があるのだとわかるという話をしていますが、
鉄拳さんはまさにその典型例ですね。
「あまちゃん」は9月28日で終了してしまいますが、
鉄拳さんのアニメも含めて、最後まで楽しもうと思います。