回想法の勉強会
昨日は、自分史活用推進協議会が主催する勉強会
「回想法入門 思い出を今と未来に」があり、
回想法ライフレビュー研究会の役員として
回想法の実施、研究、普及に努めてきた
鈴木幸江さんをお迎えしてお話をお聞きしました。
回想法は、言葉としては前から知っていて、
自分史とも深い関わりがありそうなことはわかっていましたが、
回想法がどういうものかを
今回きちんと知ることができたのでよかったです。
回想法は、簡単にまとめると、
高齢者を対象とする心理療法の技法の一つで、
思い出を楽しく語り合うことによって、
脳を活性化して心を元気にする心理的アプローチだということです。
最初に、愛知県北名古屋市における回想法の取り組みの
ビデオを見せてもらいましたが、
高齢者の方々10名ぐらいとスタッフ数名のグループで、
全部で8回のシリーズで、毎回テーマを決めて、
そのテーマに関連する道具も用意して、
思い出を語り合うそうです。
例えば、「ふるさと」というテーマで、日本地図を用意して
自己紹介的な話をしてもらったり、
「子どものころの遊び」というテーマで、お手玉やコマを用意したり。
最初は知らない同士でも、毎回思い出を語り合っていくうちに
心が通うようになり、仲良くなって、
最後には別れがたく思うようになるそうです。
回想法のプログラムが終わった後も、
自主的な集まりとして「いきいき隊」を結成して、
世代間交流や行事など、いろいろな活動をしているとのこと。
こういった自分の思い出、歴史を語り合うという自分史を活用した手法は
高齢者だけでなく、いろいろな世代、ケースで活用できます。
実際に、会社の部署もしくはプロジェクトの仲間同士で
自分史を語り合うことで
コミュニケーションをよくしているという例もあります。
回想法も参考にさせてもらって、
今後も自分史の活用法を広めていけたらと改めて思いました。