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「二つの祖国で」など日系人ドキュメンタリー三部作を製作したすずきじゅんいち監督が 「山路ふみ子賞」を受賞

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11月30日に、その年の優れた映画や俳優らに贈られる「山路ふみ子賞」の
贈呈式が開催されたそうで、
僕がロサンゼルスに住んでいたときにお世話になった
映画監督のすずきじゅんいちさんが「文化賞」を受賞されたそうです。

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こちらに、奥様の榊原るみさん、娘さんで女優の松下恵さんが
一緒に写った写真も掲載されています。

記事には受賞理由は書いてありませんが、
すずきさんが「東洋宮武が覗いた時代」
「442 日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍」
「二つの祖国で・日系陸軍情報部」の日系人ドキュメンタリー三部作を
製作されたことに対してだろうと思います。

この三部作の最終作となる「二つの祖国で」が
12月8日から新宿K's cinema、銀座テアトルシネマ、銀座シネパトスほかで
全国順次ロードショー公開されます。

第二次世界大戦時のアメリカの日系人部隊としては442部隊が有名ですが、
それとは別に、MIS(ミリタリーインテリジェンスサービス)と呼ばれる
陸軍の秘密情報機関があり
秘密情報機関という性格上、国家機密として長い間極秘扱いだったそうです。

米国移民の子どもである日系二世たちは、
米国の国籍を持ちながら、戦争が始まったことで差別を受け、
その後、父母の祖国である日本と戦う運命を受け入れ、
米国に忠誠を誓って日系陸軍情報部に入りました。

諜報活動、捕虜の尋問、降伏の呼びかけなどで米国の勝利に貢献し、
戦後は日米の架け橋として日本復興に尽力したそうです。

そんな日系二世の元兵士たちのインタビュー証言を中心に、
当時の写真や戦争の映像を交えながら、戦争の悲劇を描いた作品です。

この映画を見ると、現在、日本が一つの国として独立を保ち、
米国との友好関係をずっと保ち続けていられるのには、
彼らの努力、貢献が大きかったことがわかります。

こういったことを知っておくのは、とても大事だと思います。
ぜひ多くの方々に見てほしい映画です。

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