『朝日新聞記者のネット情報活用術』はネットリテラシーを高めたい人におすすめ
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先月、虚構新聞問題が話題になっていたときに『虚構新聞』を責めるよりも、自分のネットリテラシーを上げることを考えようというエントリーを書きましたが、ネットリテラシーはどうやって上げたらいいのかというときに、役に立ちそうな本がありました。『朝日新聞記者のネット情報活用術』という、朝日新聞でIT担当の編集委員をしている平和博さんの著書です。
平さんは、ネット情報を活用してネット力をあげるためのポイントとして、「収集」「保存」「確認」「編集」「発信」「共有」「安全」の7つをあげ、それぞれについて豊富な活用事例を紹介しながらわかりやすく説明しています。
特に、ネットリテラシーについては「確認」が参考になります。情報が正しいかどうかの「裏をとる」ことですね。情報の確認作業で気をつけることとして、以下のことがあげられていました。
・評価のプロセスを経て公表された、信頼できる一次情報を探し出すこと
・反証となるような意見、論拠も探し、対立するデータを付き合わせて評価すること
・情報の発信元がどんな人物や団体であるかを吟味すること
ほかのポイントについても、私も知らないような事例が紹介されていて、いろいろと参考になりました。ネットにある程度詳しい人にとっても、頭の中を整理して、ネットへの理解をより深めるのに役に立つ本だと思います。
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