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JALの経営を立て直すために稲盛和夫氏がやったこと

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「過去最高益達成のJAL  稲盛和夫氏は具体的に何をしたのか」という記事を読みました。2010年1月に経営破綻した日本航空が、2012年3月期決算は営業利益2049億円、純利益1866億円と過去最高益を更新したそうで、会長の稲盛和夫氏が経営を立て直すためにいったい何をしたのかを、社長の植木義晴氏にインタビュー取材した記事です。

リストラしたのは当然として、稲盛氏が具体的にやったことは、社員の意識を変えることだったそうです。以下、記事から引用します。

そうした意識改革の中で、私も気づきましたが、勝手を申しますと弊社には優秀な社員が揃っていると認識しています。揃っていながらなぜ破綻まで行ってしまったかと言えば、経営も社員もみんな当事者意識が薄く、甘えの構造の中にどっぷり浸かって、問題を先送りする体質が染みついてしまっていたからだと思います。JALは潰れない、と経営も社員も思い込んでいたんですよ、私も含めて。

そこで私たち経営陣は毎日叱られました、稲盛さんに。

「社員も含めて、あなたたちみんなで、この会社を潰したのです。それをまず自覚しなさい。自覚すれば、まじめな人間が多いんだから、必ず良くなる」
「この会社には命がけで会社を良くしようという人間がいない。命がけでやらなければ良い会社にはならない」
ということを繰り返し、言われました。

会社にとって最も重要なのは「人」であり、その「人」がどういう「意識」を持っているかが大事だということですね。その人の意識を形作るのに大切なのが、私は「会社文化」だと思っています。いい会社文化をつくっていくためにお役に立てるようなことが弊社の事業として何かできないかと現在考えているところです。具体的にまとまったら、このブログでもお知らせしていきたいと思います。

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