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押しつけ言葉は流行らない

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東京・渋谷のセンター街の一部に「バスケットボールストリート」という名称がついていることはご存知でしょうか。

センター街をバスケットボールストリートに改名したのに全然浸透していない件

この記事にもあるように、この名称はあまり浸透してないようです。私自身は「バスケットボールストリート」という名称がついたことは知ってましたが、自分で使うことはほとんどありません。バスケットボールストリートの入り口にある大盛堂書店をよく待ち合わせに使っていますが、先方に伝えるときには今でも「センター街入り口の大盛堂書店」と伝えてます。

以前、ニートの名称を替えようという動きについてのニュースが流れていました。

ニートに代わる名称「レイブル」 大阪府が提唱

これは、マイナスイメージの強いニートに代わる新たな呼称として発信して、就労を後押ししていこうという考えは自体はいいと思いますが、この言葉が浸透してきそうな様子はいっこうにありません。

最近では電通が、美容やファッションへの関心が高い一方、女性には“オレ様”的に男らしく振る舞うという20代男性に「カフェオレ様」と名づけたというニュースが流れていましたが、この言葉もあまり使われそうにはありません。

結局のところ、特定の団体が意図的に自分たちの考えを押しつけるような言葉をつくっても、浸透していくことはほとんどないようです。一般大衆の中に無意識のうちにある空気感が醸成されてきていて、その空気感に合うような言葉が自然発生的に生まれたとき、その言葉が話題になり、浸透していくのではないかと思います。最近では「ろくろ回し」がそうですね。今後浸透していくのかはまだ微妙かもしれませんが。

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