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触媒のように世の中のいろいろな人やものをつないで変化を起こしていきたいと思っています

同じものでも、それに対する解釈の違いが違う結果を生み出す

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私は大河ドラマ『平清盛』を初回からずっと見ていますが、27日の回は裏番組が女子バレーボールで全日本が五輪出場が決まるかどうかの試合だったこともあり、関東で10.2%と最低視聴率を更新してしまったようです。でも個人的には楽しめた回でした。

保元の乱で、貴族と武士が後白河天皇側と崇徳上皇側に別れて戦うわけですが、特に面白かったのがそれぞれの軍議のシーン。崇徳上皇側では源為朝が夜討ちを提案し、それに対して藤原頼長が孫子の兵法の言葉を引用して、夜討ちを否定します。一方後白河天皇側では、同様に源義朝が夜討ちを提案し、それに対して信西が、頼長と同じ孫子の兵法の言葉を引用しながら違う解釈をして、夜討ちを認め、結果的に夜討ちをした後白河天皇側の勝利となります。実際の史実はどうなのかはよく知りませんが、同じものを違うように解釈したことで、結果が違ってくるというところに面白さを感じました。

私は自分史のセミナーで、よく「他人と過去は変えられない、自分と未来は変えられるというけど、過去も事実としては変えられなくても、過去の解釈を変えることはできる」という話をします。たとえば、過去に失敗だと思っていたことも、現在から振り返ってみると、実はそのことに別の意味があったのではと思えることがあります。そのできごとの意味をどう解釈していくかで、自分の考え方や行動が変わってきます。事実や現実をありのままに受け止めた上で、それをいろいろな視点から見て、解釈の仕方を考え、自分にとってはどの解釈がいいのかを考えてみることは大事だと思います。

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