知性や能力より努力をほめることの重要性
ビジネス書や自己啓発書で、失敗することの重要性がよく述べられていますが、大学の研究をもとに、間違いから学ぶ姿勢について述べた記事がありました。
この記事の中で面白い実験が紹介されていました。小学校5年生にやさしいパズルを課題として与えて、解いたあとに、半分の生徒には知性をほめて、もう半分の生徒には努力をほめたそうです。
次に、最初のものより難しいけどやれば勉強になるパズルと、最初と同様のやさしいパズルの2種類を与えて選択させたところ、知性をほめたほうはほとんどがやさしいパズルを選び、努力をほめたほうは90%近くが難しいほうのパズルを選んだとのこと。
知性をほめられた子供は、自分を賢く見せることに気持ちが向き、間違いを犯すリスクをとれなくなるからだろうということです。
先日、ネットイヤーグループ代表の石黒不二代さんが講師を務めるセミナーに参加したのですが、ちょうどこの実験に通じるような内容の話を聞きました。
石黒さんは子連れでアメリカのスタンドフォード大学に留学されたそうですが、お子さんが幼稚園でサッカーの試合をやるので応援に行ったとのこと。アメリカ人の子供が絶好の機会でシュートをはずしてしまったときに、親たちから「グッド・トライ」と声があがったそうです。日本人の親なら「ちゃんとボールを見なさい」と失敗を責めてしまうようなところで、アメリカ人の親たちは、努力やチャレンジをほめたたえるということです。
私もしばらくアメリカに住んでいたので、アメリカのチャレンジをほめる文化は素晴らしいと思ってます。日本にもぜひリスクをとって新しいことにチャレンジした人をほめたたえる文化が根付いてほしいですね。また、知性や能力よりも、努力をほめるように心がけたいと思います。