文章を書くときのたった一つのルール
オルタナブロガーの川月現大さんが「読点を打つ日 【文章技術:句読点の打ち方】」というエントリーで、句読点のルールを引用してらっしゃいましたが、これだけあると覚えるのが大変だなという印象を受けました。
私も出版社の編集者出身で、自分史講座などで文章の書き方について教えることがありますが、私の場合は読点の打ち方として教えているのは以下のポイントだけです。
・読点はできるだけ打たない。
・意味がわかりにくい部分にわかりやすくなるように打つ。
・あとは自分の感覚で打ちたいところに打つ。
自分の伝えたいことを相手に伝えるという目的さえ達成できるなら、細かいルールにこだわる必要はないと思っています。
接続詞に関しても同じように教えています。
・接続詞はできるだけ使わない。
・どうしても必要だと思われるところにだけ接続詞を使う。
「役不足」「姑息」「号泣する」など言葉の誤用が話題になることもよくありますが、私は「言葉は生き物」だと思っているので、自分の伝えたいことがきちんと相手に伝わるなら、誤用もそんなに気にする必要はないと思っています。こんなことを書くと、学校の先生や学者の方に怒られそうですが。現在、正しいとして使われている言葉でも、昔は誤用とされていたものはいっぱいあるわけで、うるさいことを言ってくる人には「言葉は生き物だ」と言い返してあげましょう(笑)。
だから、あえていうなら、文章を書くときのルールは次の一つに集約できます。
・自分の伝えたいことがきちんと相手に伝わるように書く。
小説家になるならまた別ですが、美文や名文を書こうとする必要はまったくありません。あまり細かいことは気にせず、上のルールだけ頭の中に置いて、どんどん文章を書いてみることが文章上達の秘訣だと思います。