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『キュレーションの時代』の佐々木俊尚さんが自ら示しているキュレーションの典型例

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『キュレーションの時代』を2月に出版されたジャーナリストの佐々木俊尚さんが、Twitterで震災関連の情報をつぶやき、それをFacebookのノートにまとめて掲載されています。震災や原発問題を多様な視点で捉えるのに、かなり参考になります。

佐々木俊尚の震災キュレーション

佐々木さんはキュレーションを「無数の情報の海の中から、自分の価値観や世界観に基づいて情報を拾い上げ、そこに新たな意味を与え、そして多くの人と共有すること」と定義されていますが、自らその典型例を示されているということですね。

『キュレーションの時代』の中で印象に残っている内容の一つが、情報の真贋を見極めることは難しいけれども、それに比べると、人の信頼度を見極めることはやさしいということです。震災以降のTwitterなどを見ていて、このことは特に強く感じています。逆に言うと、いかに信頼のおける人を情報源にできるか、いかに自分自身の信頼を高めていけるかが大事だということですね。キュレーションは自分の信頼を高めていくための一つの手段とも言えるかもしれません。

話はちょっと飛びますが、佐々木さんの4月5日の震災キュレーションで紹介されていた、下のTogetterによるまとめを見ると、いかにデマが拡散し、訂正されているかがよくわかります。

Togetter - 「南相馬ではデマ「原発事故放射能避難で逃げる人達から車の通行料金を徴収している事実」」

Twitterは、すぐに発言が流れていってしまうので、軽い気持ちでツイートやリツイートしてしまいますが、このようにストックとして可視化されると、誰がデマを発信し、誰が拡散しているかがわかってしまいます。下手な発言は自分の信頼をおとしめることにもなるので気をつけないといけないですね。

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