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震災とソーシャルメディア雑感

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今回の大震災におけるソーシャルメディアの功罪について、いろいろな方が興味深い考察を書いてらっしゃいます。

大震災で明確になった~ ソーシャルメディア3つの「限界」と4つの「可能性」:日経ビジネスオンライン

【特別寄稿】日本のメディアが変わった10日間 小さなメディアの大きな力  | ReWired 再接続される未来 | 現代ビジネス [講談社]

震災から学ぶソーシャルメディアの役割(前編) - MdN Design Interactive

震災から学ぶソーシャルメディアの役割(後編) - MdN Design Interactive

「ソーシャルメディアは震災で効果を発揮しました!」論者に言いたいこと - ガジェット通信

この震災とソーシャルメディア | smashmedia

私が今回個人的にソーシャルメディアについて感じたことを簡単にまとめてみます。大震災とそれに引き続き起こった原発事故により陥った、自分が何をしていいのかわからないような非常時の状況においては、一つの視点にとらわれずに、多様な視点からいろいろな情報を得て、そこから自分で判断していくことが大事だと思っていますが、そういう意味で、マスメディアだけでなく、ソーシャルメディアからいろいろな情報が得られたことはとても役に立ちました。特にツイッターとブログが有用だと感じました。ツイッターは震災時でもほとんどダウンすることなく、リアルタイムでいろいろな情報が流れてきて、もちろん不確かな情報が拡散される面もありましたが、デマだった場合にすぐにそれを打ち消す情報も流れてきていました。Facebookやmixiは、実際の知り合いからの情報が中心になってしまうので、多様な情報を得るという意味ではツイッターのほうがよかったです。もちろんどんな人をフォローしているかによりますが。

ただツイッターはどうしても文章が短いので、情報の信頼度の判断がしにくく、より信頼度の高い情報を得るにはブログのほうが役に立ちました。今回、原発や放射能について、専門家の方や、専門家以外でもわかりやすく説明する記事をブログで書いている方がいたので、状況に対する理解を深めるのに役立ち、早い時期からチェルノブイリの原発事故ほどひどいことになる可能性は少なそうだと判断できました。

個人的に情報収集で一番役に立ったのはRSSリーダーです。私はGoogleリーダーを使ってますが、はてなブックマークなどのソーシャルブックマークの人気エントリーや最新エントリーのRSSをGoogleリーダーでチェックしているので、重要な記事や話題になっている記事はほとんど見落とすことチェックできました。

また、このような非常時には、ツイッターなどの書き込みの中に、よりその人の本来に近い人間性が表れているように感じました。この人はこんなことを書く人だったのかというのがけっこうあり、信頼できる人かどうかを判断するのにかなり参考になりました。同時に、自分自身がいかに信頼できる情報を発信していけるかが大事であることを改めて肝に銘じました。

結局のところ、ソーシャルメディアも一つのツールでしかないので、優劣とか使う使わないよりも、そのツールの特徴をきちんと把握してうまく利用していくことが大事だと思います。その際のキーポイントはやはり「信頼」だと思っています。ツイッターだったら、信頼できそうな、できるだけ多様な人をフォローしておくこと。自分の情報発信においては、信頼を高められる情報を発信することを心掛けることです。

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