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パーソナルブランディングのためのソーシャルメディア活用で心がけたい12のポイント

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先日、一般社団法人自分史活用推進協議会が主催する「パーソナルブランディングのための自分史活用セミナー」で講師として話をしました。内容の一部をここで紹介させていただきます。

「組織」から「個人」の時代になり、パーソナルブランディングの重要性が高まっています。パーソナルブランディングとは何か。私が考える定義は「自分が誰なのか、何をしているのか、他とどこが違うのかをしっかり伝えて、興味、共感を持ってもらうことで他の人たちとつながり、情報発信、対話、交流していくことで信頼を高めていき、ユニークな個人としてのプラスのイメージをつくること」です。

パーソナルブランディングで特に大事なのは、自分に興味、共感を持ってもらうために、自分にしか語れないことを、自分の言葉で語ることです。そのために重要なのは、自分のことをよく知り、志、ビジョン、ミッションなどの自分軸を持っておくことです。それには自分史を活用して、自己の棚卸をして、自己を深く認識することが役立ちます。

パーソナルブランディングのために、インターネット、特にソーシャルメディアを活用するには、ストック型のブログ、もしくは自分のウェブサイトと、フロー型のツイッターやフェイスブックを併用することです。メインはブログもしくはサイトで、自分の専門性をアピールできる情報を発信し、継続していくことで有用な情報を蓄積していきます。ツイッターやフェイスブックでは、自分の人間性を出しながら他の人たちとつながり、対話、交流して、ブログやサイトも見てもらえるようにします。

パーソナルブランディングでソーシャルメディアを活用するときに心がけたい12のポイントをあげてみます。

1. 自分の言葉で語る

自分の言葉で、自分の専門分野や、好きなこと、得意なこと、経験、体験について、なるべく具体的に書くこと。

2. 読者にとって、役に立ち、面白く、楽しめる情報を発信する

例えば、自分の仕事で、よく聞かれる質問に対しての答えをまとめてみたり、自分がネットで情報収集している中で、面白そう、役に立ちそうな記事のURLにコメントをつけて発信したりなど。

3. ストーリー、エピソードを書く

自分が体験、経験したことをできるだけ具体的に、ストーリー性を持たせて書くこと。特に、うまくいかなかったこと、失敗したこと、挫折などや、それらをどのように乗り越えてきたのかを書くと説得力が出る。

4. ギブ&ギブの精神

見返りを求めず、ひたすら良い情報を発信することを心がけること。

5. 売り込まない

一方的に自分を売り込んでも、興味のない人にはうるさがられるだけ。自分の商品、サービスについて書くときも、良い情報を提供するというスタンスで、興味、共感を持ってもらうようにしていくこと。

6. ありのままの自分でいる

見栄をはらず、自分を無理によく見せようとしないこと。ウソをつかず、誠実、正直、素直、オープンを心がけること。逆に言うと、ありのままの自分を見せても大丈夫なように、常に自分自身の人間性を磨くことが大事。ただ、人間は、本性は善良だけど、弱いところもあるのが当たり前だから、弱いところを見せるのもいいし、すべてをさらけ出す必要はない。

7. 自分の書いたことに責任を持つ

自分が一度インターネット上に書いたことは、削除しても消せないと思っていたほうがいい。たとえクローズドなサイトでの発言でも、転載されて一般の人たちにも見られる可能性がある。陰口、悪口、愚痴など、ネガティブなことは書かず、建設的な意見を書くこと。

8. 一貫性を持つ

プロフィールには、なるべく実名か同じ通り名、同じ写真かアイコンを使うこと。一貫性を持つためには、自分軸を持ち、自分のルール、信条、行動指針を決めておくこと。一貫性を持つといっても、変わっていけないということではない。過去と現在で発言内容が変わったとしても、どうして変わったか理由を言えるならかまわない。

9. 友人、知人、会ったことのある人、興味のある人たちと積極的につながる

交流会などで名刺交換しただけではそこで縁が切れてしまうので、可能ならツイッター、フェイスブックなどを活用してつながり、お互いの様子を日頃からチェックすることで、いざというときに仕事につなげることができる。

10. 対話、交流をする

一方的に自分の言いたいことだけ発信するだけでなく、相手の情報もきちんと受け取ること。傾聴する姿勢が大事。

11. 数字にまどわされない

フレンドやフォロワーの数を気にしないこと。自分の気持ちにしたがって、自分の知っている人、興味がある人にフレンド申請したり、フォローしたりして、自然につながっていければいい。ひたすら、役立つ、面白い、楽しんでもらえる情報の発信と、対話、交流することに集中すること。

12. 継続すること

パーソナルブランディングで信頼を高めていくためには時間がかかる。ブログなどで自分の書いたものが蓄積していくことで信頼が高まっていくので、やめないこと、継続していくことが重要。

以上は、これまで読んだ本や記事、自分の体験から考えたことをまとめたもので、自分でもこれらが全部できているとは思っていませんが、これらのことを心がけて、今後もパーソナルブランドを高めていきたいと思っています。

なお、3月16日の19時から、東京・渋谷の大向区民会館で、私が代表を務めている一旗会Japanという団体の会合があります。「ビジネスに活かすパーソナルブランディング」というテーマで、参加者同士で情報交換する形で勉強会をする予定です。一旗会のメンバーでない方も参加していただけます。詳細は以下のウェブページをご覧ください。

一旗会Japan - イベント案内 | 2011-03-16 (水) 第75回一旗会Japan会合

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