#NetCommons バージョン3、開発します!
オープンソースCMS&グループウェアの「NetCommons ユーザカンファレンス 2013」が8月21日に開催されて、大盛況のうちに閉幕しました。
今年の目玉はNetCommons バージョン3 (以下、NC3)の開発が正式に発表されたことです。
NetCommonsは県単位で導入が進んでいます。北海道は道全体で導入推進中で、昨年だけで100校以上に導入されました。インターネット上に見える範囲で3,500サイト以上あることは把握していますが、社内LANでグループウェアとして使われているサイトはカウントできていません。企業内のグループウェアとして使われることが増えています。
今後は小中学校を中心に普及を進めていく方針です。ほとんどの小中学校は市町村立であるため、各県の地場のIT会社が案件の受け皿になります。しかし、現在のNetCommonsバージョン2でカスタマイズしようとすると、mapleのフレームワークと結合していてスキルのハードルが高いです。このハードルを低くして、地方の小さな会社が参入しやすくすることが、NC3の目標です。
この目標に向けて、NC3の開発方法はちょっと変わったやり方になります。
2013年11月~2014年3月
NC3のモジュールを開発したい開発会社を対象に、プロジェクトチームがモジュール開発のトレーニングを行います。参加者はCakePHPのフレームワークを理解していることが前提です。スクール形式の座学ははじめのうちだけで、後半は各社の質問対応メインの形式になるそうです。その中で、各社で開発するモジュールを決めて、分担して開発します。この開発に参加した会社は、NC3の技術を持っている会社として認定されます。認定は会社単位ではなく、技術者個人が対象です。これにより、NC3のリリース時点で、NC3をカスタマイズできる会社が揃っていることになります。
2014年3月
各社で開発したモジュールを集めて、NC3のアルファ版をリリースします。
2015年3月
NC3の正式版をリリースします。
2015年8月
バージョン2からNC3へ移行するツールをリリースします。
2015年の夏まで2年がかりのプロジェクトになります。
現在のバージョン2は、8月末から9月ごろに予定されているリリースが開発の最終版になります。バージョン2の既存ユーザは、NC3の開発バージョンを評価しながら、移行ツールがリリースされる2年後まで待つのがよいでしょう。NC3の開発バージョンは ryu818/NetCommons3 のGitHub で公開中です。
最後のクロージングセッションで、NC3のキャラクターの名前が正式発表されました。カエルのレインコートを来た三毛猫の意味は、NC3はいろいろ着替える(着カエル)ことができるという意味がこめられているそうです。
20件近くの提案の中から「ミカエル」に決まりました。
「ミカエル」は私が提案しました。ミカエルに決まって、たいへんうれしいです。英語ではMichaelです。ミカエルまたはマイケルとなります。英語圏の方にも説明しやすい名前と思います。
この分野はWordPressの日本版公式キャラクター 「わぷー」をはじめ、多くのキャラがいます。ミカエルがCMSゆるキャラ界の人気者になるように育てていきたいです。
カンファレンスの締めは情報交換会という名の懇親会でした。年に一度、全国から集まった関係者で大いに盛り上がったのでした。
NetCommons、いよいよおもしろくなってきましたよ。