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人を巻き込みたいなら名前を付けよう

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先週金曜のオルタナブロガー定例ミーティングで、サミーこと千葉雅美さん のプレゼンテーションがありました。サミー人気で出席率が高まり、会議室は熱気に包まれたのでした。

経験値の高いオッサン達に囲まれて千葉さんはかなり緊張したと言っていますが、実際は「オッサン達が、みんな、自分の姪を見るような目で見守っていた」(ばんちょ~談)だそうです。ま、「自分の娘を見るようだった」でなかっただけ、ヨシということで。

プレゼンテーションの後で、人を巻き込むためにオッサン達が日頃心がけていることを発表する時間がありました。その内容は、大木さん がまとめてくださいましたので、そちらをご覧ください。各専門分野で一家言を持つオルタナブロガーだけに、勉強になる指摘が多数出ました。

その後の懇親会で一部の方にお話したのですが、私の心がけていることを書いておきたいと思います。

それは「自分がやっていることに名前を付ける」ことです。

「名は体を表す」の言葉があるように、名前はとても大事です。適切な名前を付けることで、他の人に正しいイメージをもってもらうことが可能になります。

例えば、「NetCommonsが正しく動作するレンタルサーバーを認定する仕組み」と言うよりは、「NetCommons Ready」と名前を付けてしまった方が、会話の中でもスムーズに話が進みます。

だからと言って、名前を付ければなんでもいいというわけではありません。本質を突く名前になるように熟考すべきです。特にこれまでにない新しいアイディアやコンセプトであれば、それを一言で表すような名前を付ける必要があります。震災直後のあの「ヤシマ作戦」は、いいネーミングだったと思います。これが「草の根節電キャンペーン」とかであれば、それほど話題にならなかったのではないでしょうか。

新システムの開発やマーケティングプロジェクトでは、まず名前を付けることをお勧めします。

参考書を探している方がいましたら、〈スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション―人生・仕事・世界を変える7つの法則〉をお勧めします。この本はカーマイン・ガロの前著〈スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則〉の続編です。〈スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン〉は話題になったビジネス書でしたので、お読みになった方が多いのではないでしょうか。その同じ著者ということでハズレはないです。

本書は前著と互いに補完する関係にある。本書はコミュニケーションの重要性を大きく取り上げているが、(まわりの人を巻き込めなければイノベーションに意味はない)その内容は、むしろ、スティーブ・ジョブスがこれまでガイドとして活用してきた法則の徹底的な分析が中心である。この分析結果を活用すれば、仕事でも人生でも、自分の可能性を最大限に発揮できるようになるはずだ。※「はじめに」より引用

というわけで、この話題にまさにぴったりの「巻き込み本」と言えるでしょう。

ちなみにこの本によると「アップルキャンパスにレゴを用意したりしない」そうです。それでもアップルがイノベーティブな秘密とは…続きは本書で。>サミー

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