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顧客サービスとITのおいしい関係を考える

続々:こんな時、何を使って作るか?

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こんな時、何を使って作るか?」と「続:こんな時、何を使って作るか?」で中小企業の業務システムを開発するツールを考えてきました。この分野は「Online Access(MS Accessのオンライン版)」と呼ばれています。Excelのような単純な表形式の画面ではなく、特定業務に合わせた画面デザインと入力の流れを持った、Webアプリケーションを作ることができるツールが必要です。

SugarCRMのようなパッケージをPHPフレームワークとして使うことは、解決方法の1つです。もう少し手軽な用途向けとして気になっているのが、前回「Google Spreadsheetsを使わないのはもったいない」でご紹介したGoogle Spreadsheetsです。Google Spreadsheetsには、各種言語のAPIがあります。これを使うと、PHP等の言語で、スプレッドシートのセルの値を取り出したり、書き込んだりするWebアプリケーションを作成できます。スプレッドシートの行と列を指定してデータをやり取りすることで、スプレッドシートをデータベースとして使うのです。画面周りは自分で作ることになります。当然ですが自由なデザインが可能です。

Google SpreadsheetsのデータはGoogleのクラウド上に置かれます。面倒なサーバー設定や管理なしに、すぐにシステムを構築できます。

リレーショナルデータベースを駆使するような大規模用途には向かないと思いますが、中小規模向けにVisual BASICやMS ACCESSでアプリケーションを開発している会社は、Google SpreadsheetsとそのAPIにもっと注目していいのではと思います。

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