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顧客サービスとITのおいしい関係を考える

1分の1セカンドライフで在宅勤務

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人をスキャンして作ったCGモデルでバーチャル試着ができるのであれば、これを背景のデータと組み合わせることで、セカンドライフと同じものが作れます。

ここで背景が自分の勤務する会社の中だったらどうでしょうか。バーチャルオフィスで仕事をして、痛勤しなくて済むようになるかもしれません。

--近未来

サラリーマン山田金太郎は、家族とゆっくり朝食をとった後、スーツに着替えて仕事部屋に移動した。在宅勤務をしている金太郎は本来は着替える必要はなのだが、仕事の前にスーツに着替えることは、金太郎の一つのけじめとなっている。

仕事部屋の正面と左右の3面は、背の高さほどもある大型ディスプレイになっている。

金太郎はパソコンから、バーチャルオフィスにログインした。

ディスプレイに社内の風景が映し出された。この映像は実際の会社のオフィスをCGモデル化して作られている。

リフレッシュルームに同僚が集まっているのが見える。金太郎はリフレッシュルームに向かって歩いた。

初期型のバーチャルオフィスでは、パソコンの小さな画面を見ながらキーボードを駆使して自分のアバターを動かす必要があった。今は高度な脳波センサーの応用により、頭の中でイメージするだけで自由にアバターを動かせるようになっている。大型ディスプレイのほぼ等身大の画像と合わせて、バーチャルにありがちな違和感は減っている。

リフレッシュルームに近づくにつれて話し声が聞こえてきた。他のアバターとの距離によって、自動的に音量がコントロールされているのだ。

同僚としばらく雑談をした後で、金太郎は席に戻った。

昨日までに部長に提出するはずの書類がまだできていなかった。本来なら無駄な時間を費やしている場合ではない。金太郎はデスクの引き出しを開けて、作りかけの書類を取り出した。その時、オフィスに部長が入ってくるのが見えた。

「これはマズイ」

金太郎はデスクの天板の裏にある赤い緊急ボタンを押した。

一瞬にして金太郎の姿がバーチャルオフィスから消えた。

この赤いボタンは、他のアバターから自分を見えなくするための「ステルスボタン」なのであった。

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こんなバーチャルオフィスはいかがでしょうか。
技術的にはそれほど遠くない将来に実現可能なように思われます。

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