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人を動かすものは何でしょうか?様々な「座右の銘」から、それを探っていきたいと思っています

扇子業者を切腹から救った驚きの秘策とは?

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明けましておめでとうございます。本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
すみません、ワイドショー的なタイトルにしてしまいました。

お正月というのはそもそも縁起がいい感じがします。昔の人にとってのお正月は1年の始まりであると同時に年齢を重ねるという重要な日でもあったわけですからね。「1年の計は元旦にあり」なんて言葉もあるぐらいですし。

さて「縁起」というと、よく出てくるのが「語呂合わせ」。初詣のお賽銭として5円(ご縁がありますように)、1,129円(いい福)、2,951円(福来い)なんてのが人気です。他にも 3、7、8 なんてのは「縁起がいい数字」として普段からも使われていますよね。

一方、縁起が悪い数字としておなじみなのが 4 と 9。4 は 死に、9 は苦につながるからだというわけです。西洋では 13 も縁起が悪い数字と考えられていて、リゾートホテルには13階や13号室が存在しない、なんてのもあります。

しかしまぁ、こんなのは本当に「考え方次第」なわけでして・・・

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ここから先は、かなり前に人から聞いた話です。受け売りなので、どうぞご勘弁を。

おお昔、公儀御用達の扇子業者が、お殿様に献上する扇子を50本用意し、納めたそうです。しかし何をどう間違えたのか、扇子は49本しか入っていませんでした。お殿様は「これは私に 4(し)ね、9(く)るしめ、ということか!」とたいそうご立腹になり、その扇子業者に切腹を言い渡しそうになったんだそうな。

しかしこの扇子業者は、ここで一発逆転の秘策を繰り出します。

「いえいえ、お殿様。これは、七福神に扇子を7本ずつ献上する、という意味が込められているのでございます」

これを聞いてお殿様、「うむむ・・・」。その通りなような、言いくるめられたような。結局、その扇子は献上され、扇子業者は切腹を免れたんだそうです。

7は縁起がいい数字、というのがいつから認識されるようになったのかはさだかではありません。【古来から七福神、七草、お七夜、初七日といった風習がありますし、西洋ではラッキー7という概念もあります。キリスト教が決めた暦では、7日毎に安息日(日曜日)が来ます。また「人間が数えずに個数を把握できるのは7つまで」という統計学的考察もあるようです。いずれにしても、人間にとって7はとても気持ちのいい数字なのかもしれません。】しかし、49を縁起の悪い数字と見るか、縁起のいい数字と見るかは本当に「考え方次第」だと思います。

ここまで書いて調べてみたら、この7も「亡くなる」に通じる縁起の悪い数字だ、と見るところもあるようで。また4も、四葉のクローバーを見つけたら縁起がいい、なんてのもありますよね。

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ええと、正月早々から何が言いたいかというとですね。「同じ出来事でも、考え方次第だ」ということです。それを縁起が悪いと思うか、縁起がいいと思うかは、本当に考え方次第。出がけにゲタの鼻緒が切れるのは縁起が悪い、という言い伝えもありますが、これだって考え方を変えれば「外出先で鼻緒が切れたらとっても困るけど、出かける前、あるいは家の近くで切れたのならいくらでもリカバリできる」と思えばラッキーなことです。

どんなことでも、ポジティブに考えましょう。

Comment(2)

コメント

横山哲也

ユダヤ教では13は縁起のいい数字ですしね。イエスは、だから自分を入れて13人になるようにしたという説もあります。

谷 誠之

横山さん、こんにちは。大変ご無沙汰しております。
コメント、ありがとうございます。
そうなんですか、ユダヤ教では、13はいい数字なんですか・・・
逆にフランスには「14番目の男」という職業があるんだそうです。レストランで待機していて、13人連れの客が来店した時、その客に混じって食事をする(そうして強引に14人にする)というのが仕事の人なんだそうです。ここまでくると、文化の力は恐ろしいですね。

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