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事業開発ほどクリエイティブな行為は他に無いと思いこんでいる人間の日常

「Silverlight はどうなるの?」的なやつに今更反応してみる

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PDC2010 でのMSのお偉いさんに対するインタビュー記事が一人歩きして、

マイクロソフトはSilverlight を捨ててHTML5 にシフト!

的な記事となり、プチ盛り上がりを見せていましたが、今更ながら反応。

というのも、私の知り合いのMSの人とかが結構火消しに苦労されているようだったので、ちょっと話題として触れづらい感じがあったんですけど、もうだいぶ落ち着いてきたようなのと、米国ですが、MSがこんなイベントをやるようなので、一安心?

ズバリ、Future of Silverlight

http://www.silverlight.net/news/events/firestarter/

なんか、あまり、むきになって火消しをされると不安になるなあ(苦笑)。

というわけで、ある程度の安心感をもって話題に触れられるということで・・・。

で、私の私見、、、

まあ、Silverlight が無くなってしまうことはないと思います。

その理由として、

まず、、、みなさんあまり触れていませんが、Silverlight はWPF のサブセットなので、WPF をMSがコミットする限りはSilverlight はなくならないと思います。Web のためのうんぬんより、新しいプレゼンテーションレイヤーの方向性の話なので・・・。今の方向がすぐに変わってしまうとは思いません。Silverlight が消えるときはWPF が消えるときですね(ただ、WPFの利用率ってどうなんでしょ?)。

あと、どんなにHTML(CSS/JSを含む)が進歩しても、HTMLでできないこは常に存在するので、それを補完する技術としてのSilverlightの存在価値はあるでしょう。

特に、ディバイスとの連携周りなどを中心にその役割は残っていくと思われます。Windows Phone7の開発プラットフォームとなっているのもそういう観点からでしょう(そういう意味では、WPF for Windows Phoneと言った方がよかったのかも)。

そういう私自身、Silverlight にはあまり興味が無かったのですが、Silverlight4 になってから使い始めました。なぜなら、カメラとマイクがコントロールできるようになったからです(さらにそのAPIが高水準だったからです)。Windows Phone7 やSlate に搭載されたディバイスをSilverlihgt からコントロールできる環境が整えばHTML5 との住み分けも自ずと明確になるのかもしれません。

逆に言えば、開発者がSilverlight に求めてきたもの、あるいは求めていくものが、、

  • 動画の再生
  • 音楽の再生
  • 簡単なアニメーションの再生

だけであるなら、消えるか消えないかは別にしてSilverlihgtを使う意味はなくなるでしょう。特に、動画の再生、音楽の再生などはHTML5で十分ですし、ずっと簡単です。

あと、アニメーションに関しては、Silverlight うんぬんより、よいオーサリングツールがあるかどうかの方が普及のためには重要です。そういう意味ではSilverlight の未来はExpression Blend にかかっているのかもしれません。まあ、Expression Blend の使い勝手はさておき、Windows Phone7 開発環境などではBlendの無償提供が始まっているので、今後はなにかと期待できるのかもしれません。

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