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「基幹システム更改のタイミングはいつか!!」

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今回は企業の「基幹システムの更改のタイミング」についてです。

2019.7.22号日経ビジネスに「みずほ、ようやくのシステム統合」というコラムがありました。

その中で、「業界では「新システム開発に4000億円規模の投資をして見合う効果があるのか」という声がある」という一文がありました。

確かに従来は、新システムを企画、構築する際に他の事業投資と同様に「投資対効果」をきちんと分析することが正論でした。

ただ、このこの「投資対効果」論は、昨今のシステム投資に対してはもはや「ピントはずれではないか」と感じ始めています。

つまり基幹システム更改ということは、従来のように「省力効果、定量効果がどのくらいあるかというレベル」で考えてはいけないのではないかということです。

これだけテクノロジーの進歩が早い現代において、新しい技術を使っていくことは、企業にとってもはや「人材を雇う」ということと同じくらい「ベースの投資」になっているのではないかと感じています。

別の言葉で言うと、企業の基幹システム、業務システムは、「企業活動を行う必要不可欠のもの」であり、「それが新しくないとビジネス活動に支障をきたすもの」というレベルであるということです。

逆に、古い基幹システム、業務システムを今だに使っている企業は、「社員や顧客に対して信用されず、企業の評価としても価値が下がる」と言い換えても良いと思います。

実はこの「最新の技術を使ったシステムをできるだけ使う」という考え方は、個人の「マイカー乗換」に似ていることに気づきました。

最近の自動車関連の技術、特に「安全技術」「運転支援技術」の進歩は目を見張るものがあります。さらに車そのものが変わる「EV」「自動運転」という技術の進展もあり「マイカー乗換」の時期については従来よりも早くなった感があります。

例えば10年前の車には今、すでに必須テクノロジーとなっている自動ブレーキや衝突低減ブレーキはついていません。この5年間で自動運転につながる運転支援技術はセンサー技術と電子制御の進歩で大きく変わりました。

もはや安全機能や運転支援機能のない車には戻れません。そのくらい車の技術はここ5年、10年くらいで急速に進歩しており、これからもその傾向は続いていくと思います。

マイカーの買換の観点でも、テクノロジーの進歩が緩い時代には、「10年以上は同じ車に乗り続ける」という選択肢も「エコ」や「ものを大切にする」ライフスタイルと考えられてきました。

ところが最近では、常に新しい安全装置や運転支援装置がある車や電気自動車にした方が事故防止や燃費が格段に良いため「数年で車を買い換える」というスタイルが今一番適しているようです。

さて、基幹システムに話が戻りますが、日本情報システムユーザー協会(JUAS)が実施した「企業IT動向調査2019」によるとなんと全体22.3%の企業は21年以上前に構築された大変古い技術を使った基幹系システム(汎用機やオフコンなどでしょうか)を使い続けているとのことです。

また全体の33.8%の企業は10-20年前に構築した古い基幹系システムを使っており、なんと「日本の半分以上の企業が10年から20年以上前の古いテクノロジーの基幹系システム、業務システムをいまだに使い続けている」というショッキングな調査結果となりました。

ちなみに2019年8月29日の日経新聞に同様の論調の記事が掲載されており、そこにはさらにショッキングなデータとして「8割」と言う数字がが示されています。

「JUASの2017年の調査では、8割の企業が老朽化した基幹業務システムを運用しており、7割超はデジタル化の妨げになっている....」

また日経コンピュータ編集者の木村岳史さんの記事では、こうした古いシステムがあるからそれを運用保守するための、オールドファッションなIT部門、エンジニア、ベンダーがいまだに生き残っている」と訴えられています。

経済産業省は2018年9月に公表した「DXレポート」で、こうした「複雑化、老朽化、ブラックボックス化した既存システムが残存した場合、2025年以降毎年最大12兆円の経済損失がある」
と試算しています。

またこの背景には「2025年までにこうした古い基幹系システム、業務システムが採用していたメインフレームやオフコン系の古い技術に対してベンダー側がサポートを打ち切るだろう」という予測があります。

これがすなわち「2025年の崖」と呼ばれている警鐘です。

なぜ、企業が20年以上も基幹系システムを刷新してこなかったのか、そこには、新規システム投資の事業を始めようとすると、最初に必ず出てくる否定的な声

「大きな投資額で基幹系システムを更改して見合う効果があるのか」という従来型の「投資対効果論」
そして
「今の基幹システムでもそれなりに安定運用、利用されており何が問題なのか」という「変化否定論」を叫ぶ人がいます。

こうした人たちは、これだけ安全機能、運転支援機、エコ運転機能が進歩している現代で、あえてそうした機能がない古いマイカーを乗り続けるのでしょうか。
それともご家族の安全や事故削減のために新しい機能の車に買い換えますか?

常識のある人であれば、ご自身だけでなくひいては社会の事故削減にもつながるため、最新の技術を使っている新しい車に買換えますよね。

この感覚に似ていると思います。

これだけクラウド、IoT, AI, BIなど、ITの技術が飛躍的に進歩きた世の中で、新しい技術を採用せずに何十年も前の技術で作られたシステムをクラウドでもないオンプレミスで使い続けることは会社の損失であると同時に社会的損失でもあるということです。

JUASの調査の半数の10年、20年前の古い基幹システム、業務システムを使い続けている企業のCEOのみなさま、基幹システムを更改するタイミングはもう待ったなしかと思います。

「基幹システムいつ更改すればよいですか?」
「いつやるか、今でしょ!」

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