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追い越し車線でのあおり運転の原因 - 速度計の値は車ごとに違う

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追い越し車線でのあおり運転が問題になっています。その一つの原因は、あおられる車が、速い車に追いつかれたときに走行車線に移って道を譲ることをせずに追い越し車線を走り続けることです。ただ追いつかれた側は、制限速度 (例えば 100 km/h) で走っているのだから、自分に追いついてきた車は、制限速度を超えて違反をしている悪い人で、自分は制限速度を守っているいい人と考えているように思えます。しかしながら、実際には制限速度を超えていない車でも「制限速度 100 km/h で走っていると思っている車」に追いつくことが起きます。

自動車の速度計は実際の速度を正しく表示していると考えがちですが、これが大きな誤解です。簡単に調べただけですが、速度計が100km/h と表示していても実際の速度は、86km/hということは誤差の範囲ということで保安基準で許されているようです。86km/h というのは極端ですが、2km/h程度の誤差はどの車にも発生しますので、100km/h でオートクルーズを使っていても、実際は 98 km/h で走行しているということは、特別なことではありません。

たとえば、タイヤが摩耗してきたことでも誤差は発生します。仮に新車時に正確に 100km/h を示す速度計が装備されていたとしても、車の速度はタイヤの回転数から割り出すのが普通なので、走行距離が伸びてタイヤが 4mm 摩耗すると 1km/h ぐらいの誤差が出ます。タイヤの摩耗によって 99km/h で走っている車は、100km/h の違反をしていない車に追いつかれます。計算によると5分で 83m 近づきます。仮に最初に 100m の車間距離を保っていても、そのまま速度を落とさなければ、5分後には車間距離は 17m になります。

最近は GPS でも速度を知ることができます。GPS は実際の移動距離から速度を測定するので、タイヤの回転数などから速度を測定するのに比べて十分精度が高いと考えられます。試しに GPS の速度計と車についている速度計を両方使いながら速度の違いを見てみました。私の車のばあい GPS の速度計が 100 km/h を示しているときに、車の速度計はおよそ 105 km/h を表示していました。目視なので、完全に正確ではありませんが、5km/h くらいの誤差があったということです。これは、車の安全基準の範囲内の誤差です。私の車で、100km/h の設定でクルーズコントロールを使うと、100 km/h 以下で走ることになり、より正確な速度計を持った車に追いつかれます。

追い越し車線を走っているときに自分より遅い車に追いついたときは、その車が走行車線に戻るのを期待して同じ速度で走ることになりますが、非常に嫌なのは、その速度で走っていると、自分より後ろに車が次々に追いついてきて、車間距離が詰まって危険な状況になることです。追い越し車線を制限速度で走っていると思っている車は、ほとんどの場合速度計は実際よりも速い速度を示していて、制限速度を守ったほかの車に追いつかれることもあるということを理解してほしいと思います。

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