銀座vs富士山 日本全国に多いのはどっち?

日本には富士山がたくさんあります。
いや、富士山はひとつだろう、と言われそうですが、
もちろん本物の富士山の話ではありません。
北海道の羊蹄山は「蝦夷富士」、
鳥海山は「出羽富士」、大山は「伯耆富士」、開聞岳は「薩摩富士」。
全国を探してみると、やたらと「富士山」があります。
私が住む大阪府にも、6座ほどあるようです。
一方、日本の街を歩いていると、こちらもやたらと出てくる名前があります。
それは、「銀座」です。
戸越銀座、砂町銀座、十条銀座......。
東京だけではありません。地方へ行っても「〇〇銀座商店街」という名前を見かけます。
そこで、どうでもいいことが気になりました。
日本全国、「富士山」と「銀座」はどっちが多いのでしょうか?
調べてみることにしました。
まずは「富士山」
静岡県によると、全国には地域の山を富士山になぞらえた
「ふるさと富士」が少なくとも340座あるそうです。
ところが、同じ静岡県の別の解説を見ると、
「400を超える○○富士がある」とも書かれています。
どうやら何を「ふるさと富士」に数えるかによって違うようです。
そもそも正式な山名が「○○富士」というわけではないので、
地域でそう呼ばれてきた山を数えるため、厳密な線引きが難しいのでしょう。
ということで、
富士山は、340。数え方によっては400以上。とします。
つまり、日本に山はいくらでもあるとはいえ、
300を超える山が「うちの富士山」を名乗っています。
日本人は本当に富士山が好きですねえ。
もっとも、富士山は昔から信仰の対象でもあり、日本を代表する山でもあります。
美しい山、地域を代表する山を見て、
「富士」と言いたくなる気持ちは、なんとなく分かります。
対する「銀座」
こちらも調べてみるとなかなかの数でした。
全国には「〇〇銀座」と呼ばれる商店街が300以上あるとされています。
過去の調査では345という数字もあり、最盛期には400ほどあったともいわれています。
ということで、
銀座は、約350、最盛期約400。とします。
おお、、、富士山とほぼ互角ではありませんか。
富士山vs銀座は引き分けとしておきましょう。
なぜ日本中に銀座ができたのか?
ところでなぜ、全国に「銀座」が生まれたのでしょうか?
その元祖といわれているのが「戸越銀座」です。
1923年の関東大震災で、東京・銀座のレンガ街は大きな被害を受けました。
一方、戸越の商店街は水はけの悪さに困っていました。
そこで銀座で不要になったレンガを譲り受け、戸越の通りに敷いたといいます。
しかもレンガをもらっただけではありません。
当時すでに日本を代表する商業地だった銀座の繁栄にもあやかろうと、
「戸越」と「銀座」をくっつけて「戸越銀座」と名乗りました。
これが全国にある「あやかり銀座」の元祖とされています。
なかなか堂々としたあやかり方です。
そして、その後全国各地に〇〇銀座が増えていきました。
つまり「銀座」はいつしか東京の地名であると同時に、
「商店が並んで賑わっている場所」
を表すブランド名のようになっていったわけです。
あやかり富士の元祖は比叡山?
ちなみに、あやかり富士の元祖は、比叡山ではないかと言われています。
実際、比叡山は「都富士」とも呼ばれていますが、
平安時代中期の『拾遺和歌集』に出てくる次の歌が起源と言われています。
わが恋のあらはに見ゆる物ならば
都のふじといはれなましを
つまり、平安時代から比叡山を「都富士」と
呼んでいたのではないかという解釈です。
ただし、この「都のふじ」が比叡山を指しているわけでなく、
本物の富士山を使った恋の比喩であるという説が有力ですが。。。
まあともかく、
日本には都道府県が47しかないのに、
富士山や銀座が、その数をはるかにしのぐほど存在するということです。
あなたの町にも、富士山や銀座がありませんか?
いつから、またなぜそう名付けられたか、
調べてみると、新しい発見があるかもしれませんよ。