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長いIT産業の経験の甲斐も無く、成長の無いIT音痴の思いこみと勘違いのなんでもコラム

いまなら聞けるxfyその②

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NEW2 前回は、タグというモノの存在までをお話ししたが、データの意味を「考える人」やデータを「作る人」の立場が異なれば、「人の名前」に共通の「タグ」を付ける必要があっても、ある人は「名前」とつけたり、またある人は「氏名」なんていう「異なるタグ」を付けることは十分起こりうることなのだ。勿論、米国人なら「NAME」とつけるに違いない。これらの異なる「タグ」付けの結果は、コンピュータが、目的のデータを探すときに全く別のモノとして捉えることになってしまう。少し知恵のある人が見れば、ごく普通にわかりそうなことなのだが、悲しいかな賢いはずの「偉大なおバカ」の代表選手であるコンピュータには、それがわからないのである。
それぞれ「異なる意味付け」をされた「社員名簿XMLデータ」を使用している2つの会社が、昨今は日常茶飯事になっている合併などをすれば、当然すぐには社員名簿をまとめきれないなんていう基本的な問題が簡単に起こってしまう。(このことを専門ニッチ用語では、「ボキャブラリー」が異なる」と言うらしい。まあ、早い話、「言葉が通じない」という感じだろう)XMLが企業内に浸透していればいるほど、実際のケースは、こんな簡単な例では無く、もっともっと複雑怪奇な要素が何倍にも絡んでくるものなのだ。

Compound-Capture
xfy」はそういう異なった環境で、違ったユニークなタグを付けられたXMLデータセットのどちらかを捨てたり、あるいは、無理矢理にちからづくで、二つを合体することなく、あたかも論理的に一つのデータセットであるかのようにナチュラルに扱える全く新しいシステムテクノロジーなのだ。昔の努力が将来無駄にならない、だから、思いついたら、小さなことからコツコツと、いつからでも、どこからでも始められる、今までなかったテクノロジーなのだ。

扱えるデータは、XHTML等の文字情報以外に、SVG等のグラフィックスMathMLと呼ばれるインテグラルやルートなどの記号を含む複雑な数式データなども同時に同じドキュメントの上で扱えるのだ。そしてこれら種々のデータの混在した状況を指し示す「コンパウンド・ドキュメント」と専門家からは呼ばれる複雑な「複合文書」が単に表示できるだけでは無く、なんと編集までがWYSIWYG感覚でできてしまうという全く新しい製品だ。将来出てくるであろうユニークなタグをもった異なるボキャブラリーのXML文書もきっと確実に読み取れる「未知との遭遇・即刻解決型」ソリューションなのだ。
こと「XMLデータの世界」においては、「xfy」さえあれば、従来不可能だった「コンパウンド・ドキュメント」の作成から閲覧、編集までを難なく解決してしまうことが可能なのだ。既に、日本国内でもこの手の問題を抱え始めている先進企業やプロフェッショナルが多い。それは、日本の企業におけるXMLのおかれている立場が、単なるサーバー間のデータ交換の手段から、顧客に最も近い所にあるクライアント上の必要要件に変化したときに爆発するだろう。
今回のJavaOneではこういうことが出来る世界初の製品として「xfy」が発表されたということなのだ。なんとなく分かるがまだスッキリしないのは承知の上だ。既に、今回は、「タグ」、「ボキャブラリー」そして「コンパウンド・ドキュメント」と、既に3つもの難しい聞き慣れない業界用語が飛び出してしまった。

NEW3
基本的に3つ以上難しい言葉や概念が登場すると、安上がりに出来上がっている筆者の脳みそは確実にオーバーフローを起こしてしまう。これ以上余分なことを覚えて、大切なガールフレンド達の名前やワイフの誕生日などを忘れることのないように、今日はこの辺で頭のオーバーヒートを止めることにしよう。
いずれ、「うっそ~XMLでプログラミング」なんてのもやってみたい気持ちだけはあるが、基本的に「文系・旧型IT人間・ぼちぼち大好き・おさぼり傾向人間」ゆえ、いったい何時のことになることやら。。。。

腕に覚えのあるプログラマーやトレンドWatcherの賢人は、是非、先に、ここ( www.xfytec.com )をご覧頂き、新しいモノを理解できる頭みその柔軟さを確かめて見ては如何でしょうか。もし筆者の様に脳みそがメルトダウンせず「ふんふん、な~んだ」なんて速攻で理解出来れば、読者諸兄は21世紀も十分「ITワールドの最先端を生き抜ける」と確信して良いでしょう。でも、もし理解出来なくても、それで十分普通だと筆者は思います。速く走るだけの競争なら人は殆どの動物に負けてしまいます。まあ、無理せずマイペースの「ボチボチが真のビューティフル」です。ゆっくり楽しく行きましょう!。(#^.^#)

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