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長いIT産業の経験の甲斐も無く、成長の無いIT音痴の思いこみと勘違いのなんでもコラム

シリコンバレーでの怪しい経験(2)

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今日、このBLOGを見たという若くて優秀な某雑誌編集者の方から、「結末はこうなんでしょう?」なんてメールを頂いちゃいました。その方の推理は殆ど的中していたんですが、、今回のお話しはもう少し奥が深いかも、いやひだが多いかも。。。。。

~前回からの続き~  

「そうなんだよ、別にアメリカ人に限らないが、字の上手くない人は多いよね。。。」と、そのインド人のエンジニアはうなづいていた。

「でも、俺の作ったタブレットPC上で動作する「文字認識ソフト」は、多少の悪筆でも、まず100%の認識が出来るんだ」と、相変わらずの強気なのだ。

このタブレットPCと駐車違反車データベースの関係は、皆様のご想像通り、非常にシンプルだ。別の警官が、同じ町の別の場所で、駐車違反のクルマを発見して、その特徴や、ナンバー等を、やはり手書きで書き込んで、その内容をサーバーに送信すると、、なんと、しばらくして、本部にあるデータベースを検索して、該当する違反車の情報をタブレットPCに送り返してくれる。

まあ、結論を先送りにしても、別に意味は無いので、この「非常に簡単な仕組み」を、ここで簡単に、ご説明させて頂くこととしよう。

最初に登場する警官も、2度目に登場する別の警官も、タブレットPCの液晶パネル上に手書きで書いた内容は、なんのことは無い、そのまま、フレーム付きの手書きのファックスのイメージで、インターネット上を実は太平洋を越えてインドまで届けられる

実は、インドのデータベースセンターでは、数人の女性のオペレーターがパソコンの前に座って、警官からの手書きのデータが飛んでくるのを、今か今かと待ち構えているらしい。

米国から送られてきた手書きのファックスイメージは、そのままのイメージで女性の前にあるパソコンのCRT上の左半分に表示される。

オペレーターの女性は、その多少悪筆且つ癖のある文字をブツブツを言いながら、右半分に表示されている同じイメージの入力フォーマットにキーボードを使って入力してゆくのだそうだ。

入力が終了したデータは、その直後に米国に向かって、さっき来た道を戻って行き、最終的に米国の、とある州の警察本部の奥深くに設置されているサーバーのハードディスクに書き込まれる。

同じ町の別の場所で、駐車違反のクルマを発見した2番目の警官も、彼が書き込んだ文字は同じくインドで手書き文字からコードを持ったタイプ文字に書き換えられ、米国内の警察本部のサーバーに届けられる。照会を終え、的中したデータは、質問の主である2番目の警官の持つタブレットPCにただ送られるだけだ。

まあ、ここまでのお話は、私が友人と、今から10年以上前に出版した「ThinkPad230Cs徹底活用ブック」の巻末に書いたJokeだが、今回は、この話を思いついた、それより20年以上も前の原盤となる話が本題なのだ。じゃ、続きはまた今度。。。

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