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中国では年寄りが「三国志」を読んではいけない?!ーそろそろ三国志の話をしましょう

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 中国では昔から「少不看水滸、老不看三国」(若者は「水滸伝」を読むべからず、年寄りは「三国志」を読むべからず)ということわざがあった。
 
 なぜならば、若者は「水滸伝」を読めば読むほど血が騒ぎやすい、反社会的、暴力的になる恐れがある。一方、人生経験の豊富な年寄りは「三国志」を読めば読むほど計略を覚え、ますます海千山千になってしまうという。

 特に「三国志」(中国では「三国演義」と呼ばれる)は日本でも中国でも多くのファンに愛される小説だが、同じ物語同じ人物を読んでいてもおそらく日本人と中国人の考え方が違うであろう。

 劉備
 多くの日本人は劉備が人徳のあるリーダーだと思われるかもしれないが、小説に書かれた劉備はいつも優柔不断、涙もろいのせいで、彼は才能が無く、芝居のうまい人心掌握者にすぎないと思う中国人が未だに多いのである。「劉備の天下は涙芝居で引き換えたもんだ」まで言われ続けた。

 曹操
 「三国志」の中に反面人物として取り上げられたせいで、昔から中国で彼のことを「姦雄」(かん‐ゆう)と呼ばれた。中国の伝統演劇の京劇の中に曹操の舞台化粧はいつも陰険を表す白い顔であった。
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 近年、中国では曹操に対する評価がだいぶ変わってきた。彼の政治才能、軍事才能及び文学素養を認められ、「姦雄」から「梟雄」(きょうゆを呼ぶようになった。( 梟雄は臣服させにくい英雄のことである)

 関羽
 戦いの神様、忠義のシンポルである。中国では神格化され関帝という神様として祭られている。しかし、赤壁の戦いで、彼は華容道で大敗して逃げてきた曹操を待ち伏せていたが、昔お世話になった恩義を返すために曹操を逃がしたことは、日本人から見るとむしろ大将の美徳だと感じられるかもしれないが、中国人から見るとこれはやはり大将失格にほかならない。

 余談になるが、ある中国テレビ局は「三国時代の兵器ランキング」まで作ったようだ。
 ベスト3にランクインした兵器をご紹介いたしましょう。
 第三位:青龍偃月刀(関羽所持)
 第二位:方天画戟(呂布所持)
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 第一位に輝いたのはなんと諸葛亮の話術である!妙に納得!

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