Amazonで電子書籍の出版で分かった米国での源泉徴収税を免除する方法
先日、Kindke ダイレクトパブリッシング(以下KDP)で「ホントは中国人ってわかりやすい!-現役中国人社長が教える中国ビジネスのうまくいく50ヒント」という電子書籍を出版しました。
KDPは自費で電子書籍の発行ができるサービスなので、個人でも気軽に電子書籍を販売できます。さらに有料で配信する場合は印税も得ることができます。
KDPで電子書籍出版するのは、大まかなプロセスはこのようになります。
1 KDPにアカウントを作成、口座、アメリカの税務情報を登録する
2 本を書く、ソフトを使ってePub格式に変換
3 表紙画像を作る
4 Kindle プレビューツールでファイルを.mobi格式に変換
5 .mobi格式のファイルをKDPにアップロード、確認して出版申請
6 KDPの審査に合格して、正式出版
インターネットで検索すれば、KDPで電子書籍を出版する方法がたくさんの方に紹介されています。私もいろいろ調べて、いくつの内容(ヒント)を参考にさせていただきました。
特に、米国での源泉徴収税を免除する手続きを申請する際、やはり苦闘の連続でした。そして苦労して分かったいくつの注意点を、ここで皆さんにご紹介したいと思います。
なぜアメリカでの源泉徴収税の免除手続きが必要ですか?
日本の源泉徴収税率10%に対して、アメリカでの源泉徴収税率は30%となります。アメリカでの源泉徴収税の免除手続きを行わないと、アメリカと日本で二重の源泉徴収税をとられます。なので、KDPで電子書籍を出版したい方は、絶対に手続きをしておいたほうがお勧めです。
免除申請の流れ:
1 雇用者番号(EIN)を申請、IRS(米国の内国歳入庁)にIRSフォームSS-4を提出。
2 取得したEIN番号をフォームW-8BENに記入した上で、書類を米Amazon本社に郵送。
EIN申請するときの注意点
KDP サイトに載っていたIRSフォームSS-4「雇用者番号(EIN)の申請」の記入例は、詳しくて非常に参考になりましたが、2箇所だけ、変更したほうが良いと思います。
●7b SSN、ITIN、or EINの項目に、「EIN」を記入すべきです。これを書かないで空欄にしてしまうと、IRSの担当者に「書類不備」として突き返される恐れがあります。
●9a 法人の種類のところに 記入例が個人という設定なのでSole proprietor 個人事業主を選ばれましたが、実は一番上のSole proprietorは、あくまでもSSN申請する際に、チェックを入れる必要のようです。
EIN申請の場合、一番下のOther(specify)の欄をチェック入れた上で、さらに「Japanese sole proprietor」を記入したほうが無難です。(私はこのような書き方で無事に通りました)
また、フォームSS-4書類はファックスでも、郵送でも提出できると書かれています。ここに気をつけないといけないのは、IRSフォームSS-4に書かれたファックス番号は、実は今年3月11日に変更されました。
新しいファックス番号は010-1-859-669-5987(日本からかける場合)です。お間違えないように。
私の場合ですが、ファックスを送ろうとしましたが、なかなかうまくいきませんでした。さらにファックスする時間帯を変えながら(夜10時帯、深夜12時帯、早朝5時帯など)いくら試してみても、向こうのファックス機械が一切応答してくれませんでした。
1週間で送り続けてもダメなので、さすが私も諦めました。90円の切手を貼って郵送することにしました。そしたら約1ヶ月でEIN番号の知らせをファックスで送ってきました。
免除手続きの承認
取得したEIN番号をフォームW-8BENに記入して米Amazonに郵送したら、10日くらい経ちますと、米Amazonから「Valid W-8BEN (申請したあなたの名前)」と言うメールが届き、短い英文で源泉徴収税の免除手続きを正式承認される内容でした。