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非正規品の充電器で感電死した中国人女性の悲劇から見る山寨(ニセモノ)の恐ろしさ

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先月、中国のメディアによると、中国南方航空に勤めているキャビンアテンダントの馬愛倫さんが、iPhone5を充電器で充電しながら電話に出た時、強い電流を襲われ倒れて死亡したと報道されました。 このニュースでは中国で大きな話題になりました。

ネット上ではアップルに非難の声を殺到したが、調査の結果は彼女が使っていた充電器が非正規品のせいで、220Vの電圧が充電器を経由して彼女を感電死させたと分かりました。 この悲劇をきっかけで、中国では充電器業界の混乱ぶりが暴露されました。 

利益を追い求めるため、一部の生産工場が暴走
 
携帯の充電技術が極めて簡単で、製造工程も難易度が低い。しかも、充電器が消耗品なので、中国では年間1億個を販売されていると言われます。市場が大きい割りに競争もかなり激しい、シェアを争奪するために各社が得意な価格戦も白熱になります。 

そのなか、利益を追い求めるため、一部の生産工場が品質を落として不良品のまま出荷、品質監督部門も監督責任を果たさないままで不良品を市場に流してしまいました。 

中国のネットで「携帯充電器」というキーワードで検索したら、20万件以上の検索結果が出てきます。価格も1元(約16円)から200元(約3200円)それぞれ違います。山寨(さんさい)と呼ばれるニセモノはなんと0.5元(約8円)で堂々と売っているネットショップも見つかりました。 

正規品充電器と非正規品充電器の内部構造の比較 

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この3枚の写真を見ればお分かりだと思いますが、アップル正規品の構造が複雑で、含まれる部品も多いのです。一般非正規品も正規品に似ていますが、山寨(ニセモノ)の構造が極めて粗い、部品も少ないと一目瞭然でした。

さらにコストから見ると、アップル正規品が過電圧また過熱状態になった場合、自動的に遮断する保護回路を設けているため、充電器のコストも10ドル(約1,000円)だと推定されます。一方、山寨(ニセモノ)のコストせぜ2元(約32円)だと言われています。 

今回の悲劇では、山寨(ニセモノ)に大目に見る一般の中国人も、このような人命をかかわる不良製品の恐ろしさを再認識させられたでしょう。
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