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夢が持てる次世代を創るために企業の人材の採用、育成などを支援しているビジネスコーディネータの日々の奮闘をつづります

フィルムコミッションで地域再生を!

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先日、JASISAにて事例勉強会を開催しました。
テーマは”フィルムコミッション×地域活性化”

地域再生、地域活性、映画というキーワードは興味があるものの
フィルムコミッションという言葉になじみが薄い私は、興味津々でした!!

 フィルムコミッションとは
 国内外の映画などの撮影場所の誘致や支援をする非営利機関のこと

今回の講師はJASISA会員でもある、
富士株式会社渡邊竜一さん。
じゃらんの創刊メンバーだったご経験もあるため
これまでに携わった観光・地域活性化の失敗事例・成功事例など
色んなお話を伺いました。

映画で地域活性を図った代表的な作品といえば
スウィング・ガール(山形)や世界の中心で愛を叫ぶ(香川)だそう。
ロケ地めぐりや映画に出てきたグッズの商品化などでブームが起きたそう。

地域には、無形・有形を含めたくさんの資源がある。
でも、毎日目にしている日常の光景は当たり前すぎて感動を感じない
それが!!
スクリーンや画面を通してみる日常
”非日常”となり、感動が生まれるのだそう。
また、地元の人はスクリーンを通じて見る"非日常"により
地域に誇りが持てるようになり、
大切にしよう。おもてなしの心が強まるそうです。
そして、観光客がやってきたり、地元の物を活かした商品が生まれ
経済効果につながるとのこと。

確かに、私もドラマや映画を見て感動して
”この場所行ってみたい!!”と足を運んだことがしばしば・・・
スクリーンを通じた"非日常"という演出の力ってすごい!!
でも、そのようにつくる裏側って大変なんだなぁということも
渡邊さんの話を聞いて垣間見ることができました。

普通のフィルムコミッションは東京主体で制作されることが多いそうです。
でも地元密着型でつくらないと、協力する地元の一体感が生まれず
経済効果への貢献も少ないようです。
地元とのタイアップで2年2カ月という時間をかけて成功した例が
「ハナばあちゃん!!」
地元新聞社とタイアップして、制作時から新聞に連載をしたり、
地元でLLPをつくり公開後の権利も地域が主体で保有する仕組みを作ったり・・・
制作の全てに地元が関わってつくった映画です。

映画の中には、大館市の美しい景色と人の温かさなど
地元の良さが随所に出ています。

こういった映画や制作の話を聞くと
「自分の町でも!」と、色んなところから手が挙がるそうです。
でも、地元の中で推進してくれる協力者第3者的視点を持った
プロデューサー
がいなければ成功しないということです。

地域活性を成功させるプロデューサーに必要な要素は次の3つだそう。

 ①広報
  これは対外的な広報だけでなく、内部的にもキーマンの説得や地元協力
  を巻き込むために情報を伝えるということ。

 ②マーケティング
  課題解決型で行うこと。プロダクトアウトはダメ。

 ③通訳機能と事業メイク
  プロジェクトへの期待値を変換すること。
  そして、ビジネス上の接点をクリエイトする視点と行動力があること。

Photo_2

参画したくなるような、応援したくなるような立ち回り、仕掛けづくり。
巻き込み力!!が必要なんだ!!
これは、地域活性化だけでなく、プロジェクトを遂行するにも
必要なことだなぁと思いました。

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