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作り面が好きだった

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唐突にボードゲームの話をします。OSSとか技術とかの成分ゼロ、完全に趣味の話です。おまけに自分語り。あきらめてください。

さて、最近ちょっとボードゲームをやる機会が増えてきてます。もともと会社の同僚にも好きな人が居るし、昔からの読書系の友人にもけっこうなボードゲーム好きが多いし、自分もたまにそういうところでやったりして好きなジャンルではあるのは間違いないんですが、どこかの会に定期的に参加する、と言うのがどうもぼくには向いてないみたいで、これまでそんなにやってきてなかったんです。でも、自分が主催で定期的にやる場をもらえたことで、けっこう頻繁に触れるようになっています。とはいえ、長時間かかるような重量級のゲームはまだ経験が無く、軽量級ばっかり軽い感じでやってる程度です。

ボードゲームの世界ってものすごく広いわけですが、そんななかで自分がどんなゲームが好きかなーと思っていろいろ考えると、やっぱり「なにかを創るゲーム」が好きなんだろうなって思うんですよね。

ぼくはファミコン世代ですから、子供時代にはゲームの影響をだいぶ受けました。最初の頃はアクション系のゲームが中心だったと思います。で、ゲームはとても好きだったんですが、ぼくはものすごく操作が下手で、まったく手に負えなかったんですよ。運動神経のなさが指先まで浸透していたのです。当時はセーブみたいな概念はなかったですし、今と違ってけっこうシビアなゲームが多かったですよね。下手な人間にとっては1面ばっかりをやるのはなかなかに苦痛なものです。

で、好きだったのが「自分で面を作る」ってやつなんですよね。ナッツ&ミルクとか、ロードランナーとか、レッキングクルーとか、もともとのゲームが下手なこともあって、このへんのステージ作成にけっこうハマってた気がします。こういうゲームエディットで作られたのを「作り面」と呼んでました。つくりめん、みなさん呼んでませんでしたか?

ご存じの方も多いかと思うのですが、カルカソンヌって超有名なボードゲームがあります。タイルを引いていくと街や野原ができていくゲームです。あれをはじめてやったときにゲームの細かい戦略とかルール上の妙みたいなこと以上に、ゲームのプロセスの結果で街が出来あがっていく様子がとにかくぼくには面白かったんですよね。これは「作り面」だ!ってね。

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実際、カルカソンヌで作られる街は、ひとりが作ってるわけでもないし、盤面はむしろ結果であって、意図的に作ったものじゃありませんから、ファミコンゲームのステージエディットは話がちょっと違うように思うかもしれません。ステージ作成はそれを遊ぶ、というもうワンステップ先があるわけで、違うのは確か。でも、当時のぼくは、ステージをつくって誰かに遊んでもらう、というよりも(それはそれで好きでしたが)どっちかというとステージをつくること自体が面白くて、つくって満足しちゃうんことが多かったんですよね。だから、「作ったもの」が結果的に得られるボードゲームとぼくにとっては根っこは同じなのです。

カルカソンヌには直接的に「街を作る」という行為があるゲームですが、実際、いろんなボードゲームのブログとかを見ていると、ゲームを通じて「城を作る」「庭を造る」「宇宙船を作る」「ロボットを作る」いろんな作るがあることが分かります。いかにも面白そうです。でも、「何かを作る」と言うのがボードゲームの目的になっていなかったとしても、ゲームの行為を通じてボード上でゲームが終息した状態自体が、協力してその「ゲームの体験を作った」といえそうだな、とも感じるのです。あれ、なんか上手いことまとめちゃった感出てきてますが、思いつきです。ええ。いま書いてて思いついたことです。

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えー、と。いま(思いつきで)書いたことは抽象的な意味での物作りの話ですが、もちろん「ものを作る」ことをもっとプリミティブにゲーム性として取り込んでいるゲームもとても好きですから、これは、ぼくとボードゲームとの相性は約束されているようなものだなと感じるわけですよ。うん、やっと思いつきじゃないところに戻ってきた。

まあ、それとは別のレイヤーでいわゆる論理的思考を繰り返して勝ちを探るゲームよりも、ざっくり感覚的に勝ち負けが決まっちゃうようなゆるいゲームのほうが好ましいなあ、と言うのもあったりするわけですが、まだボードゲーム自体それほど多く体験しているわけじゃないので、これからいろいろ触れて行ければなー、と思っています(上であんなこと書いておきながらカルカソンヌ2回しか出来てないくらいのライトプレイヤーです)。ぼくの好きな「ものを作っていく」ボードゲームで、オススメがあったら教えてくださいね。

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