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ぼくの読書時間を盗んでいるのはだれか

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小説のつもりで持ち出した新書を開いたらすでに読み終わった昆虫のよみものでした。たまに会社に来ようとするとこの仕打ちだよ。面白かったけど読んだばかりだし再読しないよ。

社会人になってから本を家で読んだり、カフェで読んだりすることはあまりなくほぼ電車なのです。いまは、たまにしか出勤しないので、ますます読書時間が減ってしまい、月に4冊も読めばいいというていたらくです。おまけに、どうもこのところ電車に乗っていても読書の妨げが多くてすすまないのです。だいたいはこんな理由です。

  • 考え事がどっかから飛来してきて気づくと時間がなくなってる
  • 俳句を作っていて気づくと時間が盗まれている
  • 寝てしまって気づくも何もなく時間がなくなる

うーん、これはむしろ電車は読書時間と言えなくなってきているのでは、と思うような状態ですね。寝る、とかもうどうしようもないですね。どっかカフェで読んだ方が良いのではないかというレベルです。でもカフェでも寝るんじゃないのか。

ところで、ぼくは普段けっこうおおきなリュックを持ちあるいているんですが、それは自分がものを忘れがちなため、なるべくいろんなものを常に持ち歩いておきたい、という理由からです。本についてもだいたい3冊入れてます。1。いま読もうとしているものを1冊、2.それを万が一読み終えてしまったときの予備のものを1冊、3.本を読む時間が出来たけどいま読もうとしているものは気分じゃないときの軽いものを1冊、というのが主な布陣。以前は小説ばかりだったので、2に短編集、3は国内の薄めの長編小説を入れていたんですが、最近は一般向けの自然科学の本を小説に疲れたときのために入れるようにしています。

リュックは大きいだけでなく、必然的に重くなります。そんな状態なので、本を間違えるとそれはもうショックがでかいわけです。選択肢が2つになってしまっていかにも苦しい。予備のおかげで最悪の事態にはならくてすんで本当によかったですよ。本を読む気があるのに読めないという時間が一番おそろしいわけですから。これは、現実的に電車で本なんか読めてないじゃん、という話とはまた別の次元で、根源的な恐怖であると思ってください。読めるのに読まないのと、そもそも読めないとは違うのです。エレベータが故障して数時間閉じ込められたらどうするんですか? 病院の待合室に「クラリとティン」しかおいてなかったらどうするんですか? スマートフォンなんかよりも予備の本が絶対必要なんです。

――えーと、今日はこんな話題でエントリを書くつもりもなかったのでとりたててオチもありませんが、書いてて思ったのは、ぼくにとってはやっぱり電子書籍のほうがいいのでは、ということでした。ちゃんと自炊しようかなあ(震災で本棚が崩れて部屋には入れなくなったときに認識して以来の懸案事項)

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