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エンタープライズ(企業)向けのオープンソースとか育児とかについて考えていきます。

炎上プロジェクト参加の報告

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おひさしぶりです。

とあるプロジェクトが始まりまして、2ヶ月ほどブログから遠ざかっておりました。すみません。

さて、せっかくなのでそのプロジェクトをちょっと紹介したいと思います。概要はこんな感じです。

  • クライアントが初めて行う業務をサポートするのが主な仕事。
  • プロジェクトメンバーはだいたい二人。
  • プロジェクト期間はかなり長く、20年ほどかかる。
  • クライアントの業務は段階を踏んで進んでいく。その業務は多岐にわたるので、それぞれに別のアプローチでサポートが必要。
  • プロジェクトが並行して走ることがしばしばある。その場合、クライアント同士の協調のコーディネイトもしなければならない。

ちなみに、けっこうハードです。徹夜とかはざらです。最初から炎上しているような感じです。いまのプロジェクトははじまったばかりですが、数年前に同じようなプロジェクトに係わった(いまも継続してますが)経験からすると、多少の違いはあるものの、毎回にたような経過をたどるようです。初期段階は次のようになる可能性が高いです。

  • クライアントから夜昼かまわずサポートの依頼が来る。深夜もある。
  • 依頼は五月雨式に行われる
  • 依頼を放置するとエスカレートしてややこしいことになるので迅速な解決が必要
  • サポートの依頼はたいてい要領を得ないので、こちらが意図を汲んであげる必要がある
  • クライアント自身が業務の停滞や失敗に気づかず、サポート依頼が明示的に為されない場合もあるので、こちらが定期的にコンタクトを取り、サポートが必要かどうかを監視する

第二段階でクライアントもだんだん業務になれてきますので、サポートの依頼も比較的分かりやすいものになってきます。とはいえ消化される気配はありません。

  • クライアントからのサポート依頼は分かりやすくなってくるが、内容が複雑化してくるため解決に時間がかかるようになる。
  • やっぱり依頼は不規則に発生する。別の作業中であってもねじ込んでくる。
  • クライアントの依頼に不条理な要求がまざるようになってくる。適切に処置しないと関係が悪化するので、要求の選別が必要。
  • クライアントの責任ではない部分で過度の業務不全に陥ることがしばしばあるのでその場合は専門家に解決を依頼することがある。その場合、クライアントを専門家と引き合わせたり、業務不全の状況を報告するための窓口を担当する必要がある。
  • このあたりでクライアントとのランチミーティングなどのお膳立ても任されるようになる

最後のはただの接待じゃないかと思うかもしれませんが、重要な業務なんです。第三段階ではクライアントの業務がかなり先鋭化してきます。

  • クライアントが背信行為を行うことを防ぐことにも注意が必要となってくる
  • 依頼をいったんベンディング出来るケースも少ないながら出てくる
  • クライアントが別のお客様と係わることが増えていくため、そのお膳立ての業務が増加
  • クライアントが第三者の業務を不全に陥らせたり、その逆があったりとクライアント同士のトラブルの解決も必要となる(先方の担当者の人格次第でトラブルが増大することも)
  • このあたりでクライアントも業務について自信がついているので、方針を巡ってクライアントと口論になることもある
  • 長期的な視点での業務遂行について計画立案をする必要が出てくる

前述の通り、ぼくの場合、前のプロジェクトもまだ並行して継続中で、そちらはこの第三段階に入っています(この先も段階があるのは知ってますがまだ経験していないので分かりません)。

具体的なタスクは山のようにあるんですが、段階によって内容がどんどん変わってくるので、減らしても減らしてもまたあらたなタスクが詰まれる始末です。最初に始まったプロジェクトはそもそも同じようなプロジェクトが2つのクライアントで同時に立ち上がったものですから、それは大変ではあったんですが終息する前にあらたなプロジェクトが始まってしまい、体力的にも精神的にもけっこう奪われる毎日です。

あ。はい、もう分かりますよね。これは育児の話です。クライアントはこどものことで、その業務って言うのは「生きる」ってことです。段階によって苦労ポイントは変わりますが、日々、五月雨式に出てくる要求に応えつつ、要求外のコーディネート(病院に行ったり、幼稚園の準備をしたり、とかそう言うことですね)を計画的に行う必要がありながら、遂行者自身ペースでプロジェクトを進めることがかなり難しい、というのが、というのが育児プロジェクトの特徴でしょうか。

ぼくのばあいは上の子のときも育児休業をもらい、今回は時短という形でまた取得することができたのでなんとかなっていますが、これをお母さんひとりでやってる人がたくさんいるんですよね。そして、ありがちな話ながらそれを理解していないお父さんがいまだにが多いようなので、会社のプロジェクト風に書いてみました。

「現場を体験しないと分からない苦労がある」なんてことはどんな業務であっても、どんな環境であっても言えるあたりまえのことで、おそらく多くのお父さんも自分の仕事を「そんなの簡単では?」なんて軽んじられたら言うと思うんですが、お母さんの苦労はなかなかそういう風に広がってきていないんじゃないかなーと思ってます。

ぼくもそうなんですが、金銭的な面で育児休業を長くとれないという問題は別途あって、それをサポートする仕組みはあまりありません。そのへんは社会がそこにどれだけの価値を見いだすかというところでしょうから、そういう流れになることを期待してます(ちょっと前に話題になったベビーカー問題の話を見るにつけ道は険しそうですが)。少子化まずいんじゃなかったのかなーどうなのよそのへん。

そんなもやもやした気持ちをかかえつつまたプロジェクトに戻ります。ではまた!

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