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怠け者が手帳に対する未練を捨てるまで

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今日こそは前向きなことを書こうと思い「○○をするための10の方法」みたいなことを考えてみたのですが、なにも思いつかないです。なので、怠け者が何かを習慣化するにはどうしたら良いかを考えながら、手帳に対する思いを書いてみたいと思います。

みなさんは手帳を持っていますか? なにを使っていますか? 仕事がたくさん出来そうなやつですか? なんだかわからないけど楽しそうなほぼ日手帳ですか? どんなタイプののものであれ、四月になって心機一転新しい手帳を使い方も多いかと思います。はい、おめでとうございます。そういう方は、もうこの記事をこれ以上読む必要はありません(それ以外の方も別に読む必要なんて無いですが)

さて、そう書くからには想像がつくと思いますが、ぼくは手帳を持っていません。というか持って運用することに、ずーっとあこがれていたのですが、いまだかつてそれが成功したことはありません。手帳のような一般的なものでさえ使えないなんてと思うことが良くありました。が、結論を先に書くと一昨年からスマートフォンを使うようになって、手帳いらないやと思えるようになったので、やっと心穏やかな日々を過ごすことに成功しています。

さて、最初に習慣と書いたんですが、手帳を持とうとしてきた失敗してきた理由は簡単で、ぼくが「何かを習慣化すること」がものすごく苦手なせいです。

手帳をつねに持ちあるくのがまず大変なのです。これは「いまの職場になって、仕事用とプライベートの鞄で同じものを使う」ことで回避できることが分かりましたが、それ以前では鞄を併用しているとぜったい手帳を入れ替えることを忘れます。これは悪循環で、手帳を運用していること自体に無自覚になると、「手帳に何かを書いたほうがよい」というイベントが発生したときに、イベントが起きたこと自体を検知することすらできなくなります。そうなると手帳に書くことがけっこうまばらになっていきます。もうだめです。手帳を運用するルートが見つかりませんでした。ぼくの人生はバグだらけです。

ルートが見つかる、という言い回しをしました。怠け者が何かを習慣化するには、これが大事だと思っています。いったん手帳が生活の中に入り込んでしまえば正のフィードバックがかかるのではないかと思います。おそらく手帳に書くイベントが発生した時点で鞄の移動についても意識されますし、逆に鞄を変えるときに手帳のことを思い出しやすくなります。イベント同士が互いを想起するようになれば、忘れにくくなることでしょう。しかし、そのサイクルに至までの助走のルートが、このケースにおいては見つからなかったのです。

いっぽうでこんなぼくでもルートが見つかったものもあります。それを自己分析してみました。そこから何かを習慣化する方法が見つかるかもしれません。

たとえば、携帯電話です。さすがにこれについては持ち歩く習慣がついています。考えてみると、これは携帯電話に時計とWebブラウザがついていてくれたおかげではないかと思っています。携帯を見なきゃならないというイベントを検知することが増え、それにより携帯電話自体を持ち歩く習慣だけはなんとかつくに至りました。なるほど、ぼくにとって自分の中で習慣化できるのが「自分の意思と関係なく外部からイベントが定期的に発生する」ことだと分かりました。

確かにそうです。考えてみれば、ぼくはひとり暮らしを始めた頃、「財布」を持ち歩くことを習慣化をするために、「自転車の鍵を財布に入れる」ことをしました。大学生活ではほとんど移動は自転車に乗っていましたから、自転車に乗るためには絶対財布が必要なのです。ただこれをするには小さなハードルがあります。「自転車に乗った後の鍵を財布にしまう」習慣ができないと成立しません。ところがこれは上手くいきました。なぜなら、自転車に乗ったあと鍵は何処かにしまう必要があります。つまりそこには別の習慣がありません。どこにしまおうか、という判断があったときに、それを「財布の中だ」という判断に倒すことはできました。結果的にこれで財布を忘れることが激減しました。これも「外部イベントドリブン」ですね。

話を手帳に戻します。手帳を習慣化することは失敗しましたが、だからといって手帳で管理すべき内容が管理されないままなのは問題でした。ただ、考えてみるとぼくが手帳を使いたいと思っていることはほとんど「スケジュール」だけでした(日記に使ったり、アイデアを書き留めておく場所として使う方も多いですが、それはいったん諦めました)。思い出してみると、ぼくがスマートフォンに替えた大きな理由が「Googleカレンダーと、スマートフォンに入っているカレンダーが同期できる」ということなのです。それまでも携帯電話のカレンダーに書き込んだりしていましたが、これもPCでみた日時を入力し直すのがつい億劫になって忘れてしてしまうことが多かった。PC内で書き込んでも同期できるようになって、だいぶ書き込みのハードルが下がって、やっとかろうじて「スケジュール入力」習慣化できるようになりました。「イベントに対してのアクションが面倒じゃない」ことも重要なんですね。あたりまえですが、ぼくは特に面倒くさがりなので、自分で何かを習慣づけるときには「低負荷なアクションの道はないか」もさぐらなければならないのですね。

というわけで、スマートフォンが出てきてやっと手帳へのコンプレックスがなくなってきました。よかった。とはいえ、ほぼ日手帳を使い込んでいる人を見ると、ちょっぴり羨ましかったりします(だって、手帳に期待する機能はスケジュールが大部分だとは言え、「自由記述で色々なことをメモれる」という機能も、運用できるのであれば欲しいものであることにはかわらないのですよね。スマートフォンでの入力は「イベントに対してのアクションが面倒」ですから、なかなか代替にはならなそうです)

ただねえ、家の手書きカレンダーとスマートフォンのカレンダーはやっぱり同期されていないわけです。これができれば手帳なんて目じゃないですね。ただこれ、いままで書いてきたことから分かると思いますが、ぼくには相当ハードルが高いことなんです。カレンダーとスマートフォンを同期するというアクションには明確な外部イベントがありませんから、同期自体を忘れやすい。いまは妻が何かを尋ねてきてはじめて気がついて書き写すという運用で、そのせいで取りこぼしそうになることもけっこう多いのでした。

これについては、こんな電子カレンダーが出来ないかなあと夢想しています。

  • 画面が紙のカレンダー並みに広い
  • Googleカレンダーと双方向同期して欲しい
  • 手書き入力および手書き文字認識ができてほしい

最後選択肢のがハードル高そうですが、スマートフォンで既に7noteみたいなのがあるわけで、できそうだと思うんですけどね。白黒でも良いし、書き換え速度もたいして求めないし電子ペーパーで出来るとベストですよね。だれか作ってください。

最後はなんだかよくわからないところに辿り着きましたが、そんなところです。みなさんも何かを習慣化したくて挫折しているのであれば、「外部イベント駆動」「低負荷アクション」を意識してみてはどうでしょうか。

追記:いま上の話を読み返して、財布の習慣化のところで、「自転車の鍵をかけること」自体がなぜ習慣化できたのかがわからなくなってきました。自転車を止める動作と一体化しているからでしょうか。それともさすがにそれは盗難に対する心理的ハードルのなせるわざかな。もうひとつ、「鍵を財布に入れる」についても、より安易な「ポケットに入れてしまう」に倒れなかったのも不思議です。こっちも落とすことに対するハードルのおかげなんでしょうか。さすがにここまでくると、小さい頃に作られた習慣とも関連しそうですね……

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