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エンタープライズ(企業)向けのオープンソースとか育児とかについて考えていきます。

ソフトウェアがオープンであること

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FTPの著名なフリーソフトであるFFFTPがOSS化して、有志が開発を引き継いだバージョンがリリースされました。僕もHTMLでサイトを作っていた時代からプライベートではずっと使わせていただいるソフトなので、作者の方が開発終了をアナウンスしたときには残念な思いがしましたが、今回OSSのソフトウェアとして開発が継続することになって、とても嬉しいです。

会社がOSSを取り扱っていることもあって、インストールしているツール類もほとんどOSS由来のものを使っています。FTPだとFileZillaが有名なのでそれを使っていました。FTPでファイルを転送すること自体、そんなによく使うわけではないですし、FileZillaに機能面で不満は別にないのですが、それでも使い慣れたもののほうが好ましいのは確か。今回FFFTPがOSS化したので、会社でも大手を振って使えるようになりました。

僕はめんどくさがりなので、なんかちょっとでもめんどくさいなと思うと、すぐにツールを探しがちです。けっこう良いツールでも作者の方が忙しくなったり、飽きたりして最終更新日がずいぶん昔のままになっていることもよくあります。こういうのOSSにして欲しいなと思いますよね。もう自分だけで開発できなくなりそうだったらOSSにした状態で放置、してくれればなあと。もちろん強制できるものじゃないですし、何か考えがあってOSSにしてない、ということもあるでしょうから、それは尊重したいですが、特に理由がないのであれば、最近ではソースを置ける無料リポジトリも豊富ですし、単に置くだけでも良いわけですから、ぜひ多くのソフトがOSSに移行して欲しいなと思ってます。昔よく使っていた懐かしのソフトなんかだとFFFTPみたいに有志が引き継いでくれるかもしれませんよね。

これは、クライアントソフトの話なので、ソースまで公開してほしいということになりますが、Webのサービスとかでも進化の速度が遅くて惜しいなと思うことが最近よくあります。これまた開発している人のモチベーションのせいか、かゆいところに手が届かないままで使い続けてるサービスがいくつかあります。気に入っている部分もあるだけに他のサービスに移行するのも残念です。これなんかも開発者用にデータにアクセスするためにAPIが提供してくれされていさえすれば、機能で足りないところは勝手に作って外で補いつつ、そのサービスを使い続けられるのになあと思うんですよね。

クライアントと違ってWebアプリの場合、ソースに関してはあまり欲しいとは思いません。ユーザ同士の相互作用を期待して使うことが多いからです。ただ、自分が預けたデータなのですから、自分の好きなように使わせて欲しいんですよね。これもひとつのソフトウェアのオープン性だと思っています。そんなことがあってから、Webサービスを選ぶときはAPIがあるかどうかを気にするようになりました。

自分の作るツールは、自分しか使わなくても極力OSSでどっかにおいておこうと思います(Webのサービスは作ったことがないですが)

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