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エンタープライズ(企業)向けのオープンソースとか育児とかについて考えていきます。

オープンソースと公共機関

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 実質的な初エントリですね。

 先週、こんな記事が出ていました。

http://journal.mycom.co.jp/column/eutrend/017/index.html

 この記事上ではフリーソフトとオープンソースと両方の単語が出てますが、内容的にはオープンソースのことを言ってるような感じですね。欧州におけるニュアンスがちょっと分かりませんが、フリーソフト、という言葉には少し抵抗がありますね。コスト削減なら確かにフリーソフトで十分ですが、コスト削減という面だけで見るのは限界があるでしょう。どんなソフトであっても、サポートや追加開発を考えたら結局コストは掛かりますし、商用製品であってもかなりの低コストのものが出てきています。

 どちらかというと、公共機関においては、オープンソースのオープンであることが重要なんだと思います。記事にもありますが、公共機関がオープンソースを導入することは調達の透明性を表明することになります。それが政治問題になるのだとしたら、健全でいいなあと思います。

 いっぽうで、最近国内の事例って何かあったかな、と思って眺めていたら

http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/05/29/ossaj/index.html

 

 こんな記事もありました。基盤関連システムにはOSSは浸透していきそうな傾向があるようですが、「アプリケーション部分には商用製品が採用されるケースが増える」と結ばれています。公共機関側には「調達仕様書を作成するスキルおよびノウハウが不足している」ので、アプリケーションレベルになるとマッチするOSSをうまく選定できないってことなんでしょうか。アプリケーションレベルであっても公共機関にとってのOSSのメリットは変わらないはずですから、その辺をフォローできるベンダーが増えていけばまだ切り込む余地はあるのではないかと思います。

 海外の優良なOSSアプリを責任もってサポートしている中小企業はたくさんあるのですから、そういったところが公共機関に関われるようになれば変わるんじゃないかなあとも思ってます。公共機関側にももっとがんばっていただきたいなあ。

 育児の話は書き始めると止まらないのであえてまじめな話から書いてみました。

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