サンディエゴから帰国しました〜DEMO fall 08
昨夜、サンディエゴから帰国した。サンフランシスコ経由だったのだが、フライトが遅れて危うく成田行きへの乗継ぎに遅れるところで、冷や汗をかいた。
空港での買い物を楽しみにしていたのだが、免税店を尻目に全力で駆け抜けただけ^^;。お土産を約束した人たちには週明けに謝らなくては・・。
さて、DEMO fall 08でスタートアップベンチャーのローンチをみてきた。
数十人のCEOのプレゼンは非常に見応えがあった。わずか6分間のショートプレゼンテーションだから、うまい人とそうでない人の差がはっきりと分かる。
二つのスクリーンに表情や仕草が大きく映るので分かるのだが、手元が震えていたり、緊張のあまりに挙動がおかしくなってしまう人もいて面白かった。特に思うのは、プレゼンテーションは短ければ短いほどスキルが要るということと、終わり方が一番難しいということだ。スムースに話をまとめて美しく退場すればそれだけで、印象が良くなる。
今回、インドやイスラエル、中国からの登壇もあり、僕もぜひあのステージに立ちたい、いや立たなくては、という想いを強くした。
内容的には
・セマンティックWeb的なサービスやウィジェットの進化系への取り組み
Smarter Webという言い方をしていることが多かったが、人やモノ、時間、場所などの情報をダイナミックに連携させることへの取り組みが進んでいるようだ。ブラウザにプラグインするようなサービスも多かったが僕自身はその方向性はあまり好きではない。ブラウザに何か手を加えるやり方はベンチャーにとってはあまり得策ではないと思う。
・モバイルサービスの進化
日本と違いコンテンツビジネスはほとんど見られない。位置情報、音声によるUIや情報提供など、ユーティリティサービスが多い。インドからの企業のプレゼンは独特のなまりが逆に受けて人気があったが、落としたケータイの情報を消したり、誰からアクセスしようとしたら やかましいアラートを鳴らすなどのサービスを提供していた。
基本的にはiPhoneかBrlackberry上のサービスが多く、デモ自体はiPhoneで行われていることがほとんどだった。会場でも、たいていはこれらのどちらかを使っている人ばかり。というか、Macユーザー率が非常に多いのは前回と同じ印象だ。
・SNSやエンタープライズ系サービス
SNSや業務用コラボレーションツールの紹介も多かった。いまさらという気もするのだが、SNSはライフストリーミングやSmarterWebという概念に基づく進化を狙っており、エンタープライズ系はMSの影響力の低下で、あらたなビジネスチャンスを狙おうというモチベーションが高まっているということかもしれない。日本で新たにサイボウズなどのグループウェアや、アウトルックなどのコラボツールに喧嘩を売るベンチャーは少ないと思うのだが。
Techchrunch50ほどの派手さがない分、じっくりとサービスやビジネスモデルに触れ、頭の中でエッセンスを抽出する時間がとれた気がする。
帰りがけにみた夕焼けは、非常に美しかった。なかなかサンディエゴに行く機会はもうないかと思うが、いろいろな意味できてよかったと思っている。